3:結局は「だれか」が片付ける
すべての画像を見る(全6枚)まだ使えるもの、いいもの、思い出深いもの。暮らしていた年月が長ければ長いほど、そして家が広ければ広いほどたくさん出てきます。置いておく場所があれば、「とりあえず」置いておくのもありかもしれません。「私が死んだら全部捨てていいから」と、だれかに託すというのも方法のひとつです。
だけど確実に言えるのは、いつかはだれかが片付けなくてはいけないということ。それを自分でケリをつけるのか、家族にやってもらうのか…。たとえお金を払って業者に頼むことをしたとしてもだれかが立ち会い、貴重品の要不要を判断しなくてはなりません。
まだ使えるものを捨てる作業はだれだって心が痛みます。実家の片付けだけではなく、自宅も同様です。自分がやりたくないことを家族にさせるのか? ものを増やす前に今一度考えてみてほしいと思います。
「必ず」「いつか」「だれか」が捨てるなら、今日から片付けよう
今日お伝えした内容は「親に見てほしい」と思われる方もいらしたかもしれません。ですがまず自分ごととして考えてほしいと思っています。
私は仕事柄、たくさんのお客様のお家に伺い、引き出しの中まで拝見しています。「いいものだから」「思い出だから」とものを手放すのが苦手な方もたくさん見てきています。
それはダメなことではなく悪意があることでもなく、ただただ愛情深いということ。だけど想像してみてください。もし自分になにかあったとき、家の中がものであふれ返っていたら…。ただでさえ悲しみの中やるべきことがたくさんあるのに、片付けまで家族に負担させることになるということを。
50代は親の家の片付けも考えながらも自分たちの片付けを始めていくのにもちょうどいい年齢だと思います。ぜひ「必ず」「いつか」「だれか」を想像しながら、今日から片付けを始めてみてはいかがでしょうか?