「闇バイト」や「強盗」といったニュースをよく耳にします。施錠や防犯フィルムといった物理的な防犯対策に加えて、見知らぬ来訪者や不審な電話にはどう対応すればよいのでしょうか。ここでは、防犯対策等を担当する警視庁生活安全総務課の森田さんに、日常からできる防犯対策について教えていただきました。

怪しい訪問者
怪しい訪問者を家に入れない! ※写真はイメージです
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不審者を見かけたら110番。電話で個人情報は明かさない

普段暮らしていて安全なはずの自宅に侵入してくる「侵入強盗・窃盗」。そのターゲットにならないためにできることはあるのでしょうか。警視庁に聞きました。

――来訪者対策はどのようにしたらいいでしょうか?

「見知らぬ来訪者に対しては、インターホンやモニターなどで確認して対応するか、ドアチェーンやドアガードをつけたまま対応してください。プライバシーなどに配慮し、適正な使用方法を遵守したうえで防犯カメラを設置するのも効果的です。

また留守であることを知られない対策も重要で、SNSで旅行中の写真をリアルタイムで上げるなど家に不在だと不特定多数に知らせないようにしましょう。さらに、郵便受けのものはこまめにとること、長期間留守にする場合は新聞の配達を止めることなどに気をつけてください」

――最近は、自宅周りで写真撮影をしている不審人物や、工事業者を名乗って強引に家の中に上がり込もうとすることに対する注意喚起がニュースになっているのを見ます。

怪しい電話
※写真はイメージです

「もしも工事業者を名乗る不審な人物の訪問を受けた、見知らぬ人が夜間にうろついている、普段見かけないクルマが停車している、などありましたら、ためらわずに110番通報をお願いします。侵入者は絶対に許さないという毅然とした態度を地域全体で示していただければと思います。

犯罪発生や防犯対策には、警視庁の防犯アプリ『デジポリス』で防犯対策に有効な情報を掲載しております。ダウンロードして確認してみてください。

また、過去には電話で資産情報や家族構成などを聞き取ってから強盗に及んでいる事案もあります。ですので、資産情報、家族構成などの問い合わせがあっても絶対に答えないようにしてください。現金などの保有状況を他人にむやみに話さないでください。

日頃から、在宅中も留守番電話に設定したり、迷惑防止機能つき電話や自動通話録音機などを活用したりして、非通知や知らない電話に出ないようにしましょう」