手はガサガサ、かかとはゴワゴワ…冬に気になる肌の乾燥は、生活習慣を変えることで改善できることも。ここでは、手の洗い方やお風呂の入り方、クリームの塗り方など、お金のかからない乾燥肌対策を、皮膚科医の横井 彩さん教えてもらいました。

しっとり手足のイラスト
生活習慣の工夫で、冬でもしっとり手足になれる!
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40代から肌の乾燥が加速。日々の生活で改善するには?

若い頃に比べ、手足のガサガサがひどくなったと感じていませんか?

「40代からは肌のターンオーバーが遅くなり肌荒れを起こしやすくなります」と語るのは皮膚科医の横井彩さん。とくに冬は保湿剤を塗ってもガサガサ…。

「ガサガサ肌は、肌のバリア機能が低下しているサイン。冬の乾燥した空気で肌の水分が奪われると、角質層のバリア機能が低下し、肌内部の水分はさらに蒸発することに。バリア機能が低下した肌は、外からの刺激を受けやすくなり、乾燥も肌荒れもどんどんひどくなっていきます。そうなる前に、少しでもガサガサを感じたら、乾燥と肌荒れを防ぐ習慣を取り入れましょう」(横井さん、以下同)

手足のガサガサ解消に効果的な家事習慣4つ

当たり前になっている習慣をほんの少し変えるだけで、肌の乾燥をやわらげられます。できることから、1つでも変えてみましょう。

●1:お皿洗いは、お気に入りのゴム手袋で

洗剤で顔を洗うのは考えられないのに、お皿洗いのときの手は無防備のまま。

「手も同じ皮膚です。素手で食器を洗うと、洗剤が皮膚の油分を奪いバリア機能を壊し、さらに皮膚の乾燥が進みます。たとえお皿1枚でも、ゴム手袋を使う習慣を」

●2:こまめにハンドクリーム、これが最強

ハンドクリームを塗るイラスト

一日1~2回ハンドクリームを塗っていることで安心してはダメ!

「ハンドクリームは、一度にたくさんの量を塗るよりも、こまめに塗った方が乾燥を防げます。手を洗うたび、トイレに行ったらなど、こまめに塗りましょう」

●3:入浴は40℃以下、10分以内に

寒い冬は長風呂になりがちですがそれが肌荒れを加速させることも。

「熱いお湯に長く入ると皮膚の油分や角層内の保湿成分が流れ出てしまい、肌の乾燥が進みます。入浴は40℃以下の少しぬるめのお湯で、つかるのは10分以内に」

●4:入浴時のボディ洗いは泡×素手で

体を洗うイラスト

乾燥している体に、ナイロンタオルでゴシゴシ洗いはもってのほか。

「体は素手を使って石けんの泡で優しく洗うのが基本です。ナイロンタオルで皮膚をこすると、荒れた肌には刺激が強く、皮膚のさらなる乾燥や、場合によっては炎症を招くことも。泡タイプのボディソープも便利ですよ」

ESSE3月号では、ほかにも「ガサゴワ度別・保湿クリームの選び方」「正しい塗り方」など、皮膚科専門医の監修にもとづいたガサガサ手足のケア方法を解説しています。コスパが優秀な保湿クリームやボディーソープも多数紹介! ぜひチェックしてみてくださいね。

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