1日4000歩でOK!効果的な歩き方3か条
すべての画像を見る(全2枚)とはいえ、いきなりジョギングや水泳などの有酸素運動を始めるのはハードルが高いと感じる人もいるでしょう。だれもが始めやすい有酸素運動の代表的なものとしてはウォーキングがあります。運動効率を上げるためには、次のことにも留意しましょう。
・腹式呼吸を心がける(鼻からゆっくり息を吸い、口からゆっくり吐く)
・意識的に大股で歩く(ひざを曲げずにつま先を真っすぐに振り出す)
・速く歩く(軽く息が上がるくらいのペースで歩く)
ただ漫然と歩くのではなく、リズムよく歩くことを意識して、酸素を身体に行き渡らせましょう。
「有酸素運動などの運動習慣があると、脳の容積が大きくなるという研究結果もあります。米国の研究チームが約1万人の脳のMRI画像を解析したところ(※Cynus Journal of Alzheimer’s Disease 2023)、ウォーキングやランニングなどの運動習慣がある人の脳は、灰白質や記憶を司る海馬の容積が大きい傾向にあるという結果が出ました」
この研究で注目すべき点はもうひとつあり、歩く距離が1日4000歩程度でも脳の健康によい影響を与えることが示されたことです。
運動習慣がない人が、いきなり「1日1万歩を目指しましょう」と言われてもなかなか歩けませんが、4000歩なら多くの人にとって達成可能な目標となるのではないでしょうか。百里の道も一歩から。まずは4000歩を目指して歩き始めてみましょう。
※この記事は「脳を鍛える! 人生は65歳からが面白い」(扶桑社刊)を再構成しています。
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