つい増えすぎてしまう本。気になった本を買うのはいいけど、つい積読になってしまうものもあり、読むまではなかなか整理ができないひともいるのではないでしょうか? そんな本の整理について「体力があるうちに」とアドバイスしてくれたのは、整理収納アドバイザーの原田さよさん(60代)。整理しやすい手順について教えてくれました。

書籍類
本の整理をし始めた当初の頃。多くの本がありました
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1:目標(ゴール)を設定する

まず、本の整理のゴールを決めることからやってみてください。ゴール(目標)が決まっていると、途中で挫折しかけてもがんばれるものです。

次の3つは、本の整理の目標の一例です。

・大量の本を、すべて手放したい

・大切な本だけを残し、あとは手放したい

・今ある本棚にゆったり収納できる分だけ残し、あとは手放したい

本棚
「この収納に収まる分だけ」というように、量の上限をあらかじめ決めておくのもおすすめ。私の本はかなり減って20冊ていどになり、最近は電子書籍も利用しています

私が本を整理したときの目標は、2つめの「大切な本だけを残し、あとは手放したい」でした。初めは思い出に引っ張られてなかなか整理が進みませんでしたが、だんだん慣れていきました。

それに、本を整理するなら少しでも若いうちだと、割りきることも覚えました。年齢を重ねてきたせいか、束ねた本を2階の自分の部屋から下へもって降りるとき、「怖い」と感じるようになっていたからです。

2:すべての本を出して、読む頻度を確かめる

目標を決めたら、本を本棚や押し入れから出して整理していきます。整理とは、そこから不必要なものを取り除くことですが、大量にある本を捨てられなくて困っている人は、どの本も「必要」となりがち。そこでおすすめしたいのが、その本をどのぐらいの頻度で読んでいるかを確かめることです。

整理の手順
整理の順番について、私が作成した図です

1.日頃から読んでいる本

2.たまに再読している本

3.読まないが、残しておきたい本(大切にしている本)

4.何年も読んでいない本・カビくさい本

1~3番に当てはまる本を、「このスペースに置けるぶんだけにする」と決めて整理をすすめれば、決めておいた目標に近づきやすくなります。4番は、そのまま処分の対象ですね。たとえば、何度も挫折した読みかけの本や、雑誌のバックナンバーなどがそれにあたります。