ひとり暮らし、自由度が高い一方で自分ひとりだからこそ気をつけなければいけない場面も多いです。冬の寒さやキッチンの使い方、そして体調管理など、注意を怠らないことが快適な生活のカギとなります。今年に入ってひとり暮らしを始めたという、著述家の中道あんさん(60代)が、住んでみて気づいた「気をつけるべきこと」についてつづってくれました。

中道あん
ひとり暮らしを始めたばかりの中道あんさん
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加湿や保湿、乾燥対策はしっかりとする

ひとり暮らしをはじめて2週間が過ぎようとしています。今の住まいは、本当に快適そのもの。なんたって冬なのに家の中が寒くないんです。

これまでの住まいは築30年の木造の一軒家で、大げさに聞こえるかもしれませんが、冬場はトイレに行くのも、お風呂に入るのもその寒さに覚悟が必要でした。いつか心臓麻痺でも起こしやしないかと心配になるほど。それが、今では家の中はどこも同じ温度。体にはとてもいいと思います。

ただ、めちゃくちゃ部屋が乾燥して、一緒に住む犬が体をかきむしるようになり肌に血がにじむことも。そこで加湿器を購入して寝るとき以外はつけるようになりました。それにしても、加湿器の効果はすごいもので、犬のカイカイが減ったように思うし、私のお肌の赤味も薄まっていきました。乾燥は、ドライアイやインフルエンザにもかかりやすいようで、いい買い物をしたと思います。

ほかにも、観葉植物の水やりの回数を増やしたり、ボディクリームやハンドクリームを塗って保湿ケアをしっかりめにするようになりました。

火の始末は十分注意する

ひとりの食事でも、相変わらず自分で支度をしています。これまでのキッチンスペースの3分の2くらいの広さです。以前は、ガスコンロにタイマーがついていたので火が自動で消える仕組み。換気扇も自動でつくし、ハンズフリーで水が自動で出るし止まります。そんな機能に慣れていたせいか、分かっていても以前のように使ってしまいます。

換気扇をつけ忘れて部屋中に魚の焼いた匂いを充満させたり、火を消し忘れ新品のお鍋をさっそく焦がしてしまったり。調理台が狭いので、うっかりシリコン製の調理器具がコンロに触れて、煙がもくもくと立ち上がってびっくり! 火災報知器が作動しなくてほんとうによかったです。

狭いキッチンを使いこなすには、出しっぱなし、置きっぱなしは厳禁だと分かりました。ひととおりの失敗をやらかしたので、これからだんだん使いこなせていくと思っています。とくに、火の始末は年齢が上がるとともに心配要因なので、ひとりでいるときには揚げ物はしないことに決めました。