アニメ『ドラえもん』のスネ夫役をはじめ、『鬼滅の刃』の不死川実弥役や『PSYCHO-PASS』狡噛慎也役など、話題作に多数出演し、俳優としても活躍している声優・関智一さんの暮らしのエッセイ。今回は2024年最後ということで、関さんの12月をつづってくれました。
すべての画像を見る(全5枚)いよいよ2024年も残すところわずか…
気がつけば師走。さぁさぁ、みなさま! 新年が目前にて待ち構えておりますよっと! この原稿を書いているのはクリスマス前。僕はきっとクリスマス時期もお芝居のお稽古がみっちりつまってるでしょうから…そのあとの新年が楽しみなのであります。
それにしても、あっという間に今年ラストのコラムとなりましたね。「今月はなんのことを書こうかなぁ」と平穏な日常を思い出してはアレコレと悩み考えてはみるものの、結局はなんて事ない僕の日常を綴るだけになっているこちらのコラム。
ESSEonlineに掲載されてるほかの方のコラムもよく読ませていただいてますが…僕のだけこんな感じで大丈夫なのでしょうか? 生活に役立つあれこれや、お掃除の仕方も簡単で安くておいしいレシピ、現代社会を生き抜く上での大切なこと。心の在り方を示すこともなければクスッと笑えるほっこりエピソードに健康、ダイエット、美容…ない…ない…!
皆さまに興味をもっていただけるような内容は皆無ですけど!?
まぁ、このお話をいただいたときから、ドラマチックはなにひとつない平穏な日常をつらつらと書いて箸休め程度に読んでいただけたら幸いと思ってましたし。編集部の方にもおもしろいエピソードとかないですよ? 大丈夫ですか? と念押しして確認はしておりますのでこれでもいいのでしょうけど、たぶん。
…あれ、いいんですよね? 僕ちょっぴり不安になってきました(笑)。でも、まぁ、こんなコラムでも読んでくださってる方がいるはず。楽しみにしてるよーなんて珍しい方もいらっしゃるかもしれない。
そんな風に自分を奮い起こして、毎月このコラムを書き始めるわけです。
それにしても世の中の皆さまは文章を書く能力が高くってうらやましい限りですね。台本を書いたりこうして文章を書かせて頂く機会があるからこそ、一から生み出して言葉にし、なおかつ文字にすることの難しさをひしひしと感じているのです。
小説家さんや脚本家さんなんて、もう、ほんと。いやぁ、すごすぎますよね。物語のなかに引き込んで、笑わせたり胸を熱くさせたり、やられた〜と驚くようなどんでん返しにときには涙も。そんな文章を書くってなかなかできることではありませんよね。
小説もよく読みますし台本に関しては毎日新しいものを目にするからこそ、そのすごさに圧倒されてます。