全館空調を採用すると、理論上は家全体を均一な温度や湿度に保てます。しかし、落とし穴も。4年前にハウスメーカーで全館空調の家を建てたライターは、床暖房も採用。結果、ストレスフリーな生活を送っています。全館空調もあるのに床暖房を採用してよかった意外な理由と場所についてレポートします。

リビング
全館空調を採用したので、エアコンがなくすっきりとしたリビング。床暖房でさらに快適になった
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全館空調の家なのに床暖房も採用

玄関

筆者は4年前にハウスメーカーで、2階建ての家を建てました。この家に、妻と2人の子どもの4人で暮らしています。

延床面積は38坪。1階にはLDKや水回り、2階には寝室や洋室、書斎がある間取りです。

わが家には各部屋にエアコンはありません。家全体の空調を一括管理する、全館空調を採用しているからです。

全館空調の最大の魅力は、家全体を同じ温度、湿度に保つこと。寒さの厳しい冬であっても、玄関ドアをあけて家に入れば、暖かい空間が広がっています。

全館空調を取り入れたわが家ですが、じつは、リビングとダイニング、そして脱衣室の3か所に、床暖房も採用しています。

「実家の床暖房が快適だったから、絶対に欲しい!」という妻の強い希望から採用しました。過剰な設備かと思いましたが、今ではこの判断は大正解だったと強く思います。

「全館空調があるんだから、寒さの厳しい冬でも床暖房なんていらないでしょ?」と疑問に思う方も当然いらっしゃるでしょう。しかし、実際に全館空調の家に住んで初めてわかった、全館空調の落とし穴があったのです。