12月、日本も街がにぎわってきましたが、スペインでもクリスマスに向けて街中ではイルミネーションがスタートし、まるで宝石箱のような景色が広がっているといいます。「マドリード中心地の光は各所ごとに有名デザイナーが手がけ、見栄えも飾り方も様々。クラシカルなものからポップな雰囲気まで多種多様のイルミネーションが楽しめます」と教えてくれたのは、スペインに留学中のRitaさん。表現豊かなスペインのイルミネーションの特徴をタイプ別に教えてもらいました。

つららライト
つららライトはとても圧巻です
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1:全景がガラリと変わるつららライト

街の通りの雰囲気をガラリと変えてくれるのが、つららライトと言われるつり下げタイプ。のれんのようなイルミネーションは、まるで水が流れるような雰囲気になったり、宇宙のように幻想的になったり…。昼間に通った道と同じに思えないほどの別世界が広がります。マドリードでは通りごとに趣が変わるため、交差点に立つと左右の道でまったく違うイルミネーションが楽しめてお得感があります。

2:樹木もオブジェの1つになるネットライト

ネットライト

いつもの公園のいつもの樹木にライトアップ。特別なものを用意しなくても季節感を楽しむ場所を多く見かけます。網上に細かな光が集合した、温かみがある和んだ景観。先日まで真っ暗だった緑地帯も、この輝きで急にムードある公園にイメージチェンジです。寒空なのにベンチに人が集まり、遅くまでおしゃべりが聞こえるようになったのは、間違いなくイルミネーションのおかげです。

3:マーケットとセットの商業型ライト

クリスマスツリー

クリスマスマーケットと飲食コーナーが併設されたテーマパーク風の広場。小屋や机を形取るロープライトは、ほのぼのとして物語のなかに引き込まれるような空間です。日本の夏祭りのようなイメージで、日が暮れ始めると会社帰りの人や地元の人たちが集まり出します。クリスマスグッズから有名なカフェまで、ベビーカー家族も大人カップルも楽しめる施設です。

4:絵画作品のモチーフライト

絵画作品のモチーフ

こちらは17世紀の官邸画家の絵画をもとに当時の王女をモデルにしたオブジェ。10メートル以上あるこの大型モチーフは、3万7千個のLED電球を使用し重さ1.3トン。輝きが豊かなプラスティックダイヤモンドを利用し、遠距離からでも目立ち豪華な光が楽しめます。大通りに面し車窓からも十分楽しめる大きさで、この通りの車のスピードはみんなゆったり。芸術の街マドリードならではのイルミネーションです。