プロ転向後も新たな表現に挑戦し続けるフィギュアスケーターの羽生結弦さん。『ESSE』1月号の表紙を華やかに飾り大きな注目を浴びています。ここでは、お正月の過ごし方や、趣味や美容で意識している思いなどを伺いました。
すべての画像を見る(全2枚)限界まで突きつめてこそのアスリートだと思っています
インタビューは10月後半。この時点での目下の課題が、年末から来年にかけて開催される全国ツアー「Echoes of Life」の世界を、いかにつくりあげていくか、だと話す羽生さん。
「今度のショーはどう受け取ってもらえるんだろう? とドキドキしつつ、今は、とりあえずスケートがうまくなりたい(笑)。プログラムによって体力の使い方も違うから、今回はどうやっていくか計算しなきゃいけないし、振りつけもつくらなきゃいけないし…。今がいちばん、カツカツの状態です」
●アイスショーは毎回ハード。終了後立てなくなることも
プロ転向後に羽生さんが手がけてきたアイスショーは、いずれも体力的にも技術的にも難易度の高いもの。
「終わったあとは立てなくなるくらいの構成を組んでいるので、毎回ハードなんですよね。そういえば今日見たSNSにこんなことが書いてあったんです。『秒速10メートルで走れるとしても、同じ速度でフルマラソンを走るつもりでいちゃだめだ』って。確かに…と思いつつ、僕は秒速9.5メートルでフルマラソンを走ろうとするタイプ(笑)。でもそこを突きつめてこそのアスリートだと思うし、妥協してしまうとアートとはいえないと思っています」
ポン酢で食べるお鍋やお雑煮が冬の楽しみ
2025年は早々に「Echoes of Life」の公演が控えていますが、お正月料理を楽しむ時間は?
「お雑煮は好きです。うちのお雑煮はしょうゆ味で、鶏肉やセリ、『おひきな』という大根やニンジンを千切りにしたものが入っていて、上にイクラがのっています。冬は鍋ものもよく食べますね。僕は生野菜をたくさん食べるのが得意じゃないので、火をとおした野菜をたっぷりとれる鍋はちょうどいいんです。つくるのもラクですしね。さっぱりとポン酢で食べるのが好きです」