「高かったから…」で眠ったままの思い出の一着の末路
すべての画像を見る(全5枚)たとえば、私は20代の頃、シルク素材のベーシックなカラーのブラウスを購入しました。とても高価でしたし、素材がシルクなので汚したら洗濯もややこしい。お気に入りだった分、汚したくないという気持ちが強くて、あまり着る機会がありませんでした。
そしてときが経ち、結婚して子どもが生まれ、絶賛子育て期に突入。汚したくないから着なかった服なのだから、子育て中はなおさら出番がありません。それでも「高かったし、ベーシックだからセレモニーで着れるかも!」と思って、ずっと持っていました。
でも実際、入学式や卒園式のセレモニーには、専用の服を新調しました。もちろん、このブラウスも着ようとしてみたものの、ベーシックとはいえ、流行とは微妙にズレているし、なにより自分の見た目や好みが変わっています。結局、「高かったから着なきゃ」という思いがあっただけで、「着たい!」とは思えなかったのです。
「もったいない」なら持つより「学び」に変えよう
結局、私には「高すぎる服」や「洗濯が大変な素材の服」は、汚したくないあまり手が伸びないんですよね。だから普段は、どうしても手頃な価格の服ばかりヘビロテしてしまいます。このことに気づいてからは、高い服を買うのをやめました。汚れても気にならない価格帯でおしゃれな服を探して、それを思いきり着まわし、使いきって手放す方が自分に合っていると感じたからです。
なにが言いたいかというと、「使わないなら、せめて学びに変えましょう」ということです。その学びから今後の買い方が変われば、「もったいない」なかに価値が生まれます。使って元を取れないなら、反省を通じて元を取りましょう!
もうすぐ年末です。ぜひ、今まで「高かったからもったいなくて捨てられない」と置いていたものを手放してみてください。空間だけでなく、心もすっきりするはずです。