大きな災害から始まり、防災への意識が高まった2024年。防災グッズを増やした方も多いのではないでしょうか。片づけのお仕事でさまざまな家庭を訪問しているライフオーガナイザーの尾花美奈子さんは、「防災グッズをうまく収納できない、管理できない」という声を聞くそうです。今回は、使い捨て食器とレトルト食品や缶詰の管理方法を、ご自身の収納を例に紹介します。
すべての画像を見る(全7枚)困りごと1:多すぎる使い捨てスプーンと割り箸がキッチンの乱れに
キッチンを片づけると、使い捨てのスプーンや割り箸などが見つかることはありませんか? コンビニなどでお弁当を買ったときにもらったもの。「なんとなく便利だから」「もったいないから」というほかに、「ホームパーティで使うかも」「災害でライフラインが止まり、食器を洗えないときのために」残していることも。
ものが多くて片づいていないキッチンでは、こういう使い捨て食器があちこちから出てきます。引き出しの手前に収納していることもあれば、奥から出てくることもあり、炊飯器やオーブンレンジの近くにある場合も。「なんとなくそこに収納した」「そもそも収納する場所が決まっていない」ということが原因です。
困りごと2:缶詰も賞味期限管理をしないと捨てることに
賞味期限が長いレトルト食品や缶詰は、非常食としても定番品ですよね。ただ、ものが多くて片づいていないキッチンでは、期限ぎれのものがたくさん見つかります。日々忙しくて期限をチェックする余裕がない場合もあるし、「長もちする」ということに油断してチェックそのものを忘れている場合もあります。
そのため、いざ見直してみると期限がきれていて、数年はもつ缶詰ですら期限がきれていることも。これではなんのために収納していたのか、なんのためにその場所を使っていたのかわからないですよね。なにより、災害時に食べられない状態になっているのはつらすぎます。
正解:「使い捨て食器」は収納場所と上限を決める
わが家の使い捨て食器とレトルト食品や缶詰の収納を紹介します。
使い捨て食器は、ほかの防災グッズとまとめて、リビングの隅にあるクローゼットに収納しています。大人数でリビングに集まることがなくなった今、使い捨て食器の出番がなくなり、必ずしもキッチンに置く必要がないからです。
「使うときはここから取る。もらったらここに入る分だけ収納する」というルールを設けて、乱れないようにしています。「収納場所」と「収納の上限」を決めることがポイントです。