「最近、急に親が老いた気がする」と不安を抱える人に子世代が今からできることとは? 認知症の母、ダウン症の姉、酔っぱらいの父とのユーモアいっぱいの日々を綴ったエッセイ『ポンコツ一家』が書籍化され話題になっているにしおかすみこさん。コロナ禍に実家に帰り、現在も4人で暮らしています。老いゆく親と向き合ってきたにしおかすみこさんにお話を伺いました。

笑顔で座るにしおかすみこさん
にしおかすみこさんと考える「うちの親、大丈夫?」と思ったらできること
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にしおかさん流!思いつめずに親と向き合う3か条

にしおかさんに「親と向き合う3か条」を教えてもらいました。

●1:「できるところ」を見るようにする

できないことが増えていく親に対し、「できるところを見るようにしている」というにしおかさん。「私も今年50歳で、体力は落ちるし、物忘れもする。だからといって、そ こばかりを見られたらやっぱりイヤだから」

●2:あえて「忘れる時間」をつくる

疲れを感じたらおいしいものを食べて元気をチャージ。「お金はないけれど、そのときだけは値段のこと、家族のことは考えません。『みんなは私のつくりおきのおかずなのに…』と思うと楽しくないから、一回、忘れます」

●3:「悪」を取ったグチならOK!

「悪口から『悪』を取ったのが『グチ』」というのは、にしおかさんのお母さまの名言。にしおかさんも、「私は聞いてもらうとラクになるタイプなので、グチはこぼす」そう。時に、吐き出すことも大切です。