介護のよくあるシチュエーションの「言い換え辞典」

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感情にまかせてつい出てしまうきついひと言、ポジティブ変換してみませんか? 島影さんに介護の場面での「言い換えのコツ」を聞きました。

●ものを盗られたと訴える

×「なに言ってるの!だれも盗ってないよ!」
〇「いつから見当たらないの?」

「盗まれた」を「見当たらない」に言い換えて意識をそらす作戦。一緒に探して、ものがないことへの不安を和らげてあげましょう。

●気分が落ち込んで「早くお迎えが来てほしい」と言う

×「私の方こそ、死にたいよ…」
〇「どうしてそう思ったの?」

リアクションに困るときには質問で返してみましょう。聞いているだけなので失敗がなく、聞いてもらった親も満足します。

●薬を飲みたがらない

×「飲まないと、どんどんボケるよ!」
〇「そのお薬飲むと、よく眠れるらしいよ!」

薬を飲んでもらえればいいわけで、医師ではないので真実を説明する必要はありません。介護では「ウソも方便」が大事。

●鍵をすぐになくす

×「しっかりしてよ!どこに置いたの!?」
〇「かわいい鈴でもつけようか」

責められていい気持ちになる人はいません。失敗を失敗と思わせずに、次のアクションにつなげる言葉をかけてあげましょう。

●同じ話を何度も繰り返す

×「その話、何度目?(怒)」
〇「その話、今日10回目だよ〜(爆笑)」

関係性がいいのであれば、ツッコむのもアリ。笑いながら言って、つられて親も笑顔になって2人で大笑いできたらいいですよね。

●確認のため何度も同じことを聞く

×「さっき言ったじゃん!」
〇(一緒にいるなら)「ここに書いておくね」

基本は毎回、同じ答えを返せばいいのですが、それがストレスなら対策を。うまくすれば、質問の頻度が減るかもしれません。

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