年齢とともに「歯の黄ばみ」が気になり始めた人も多いのでは。しかし、黄ばみ自体はそれほど悪いことではないのだそう。ここでは、歯科医の照山裕子先生に、歯が黄ばんでしまうメカニズムやホワイトニング、お口の悩みを減らすデンタルグッズについて教えてもらいました。
すべての画像を見る(全6枚)年々歯が黄ばんでくる理由は?
「歯の中の象牙質(ぞうげしつ)が経年とともに厚くなるため、黄ばんで見えます」
そう語るのは、歯科医の照山裕子先生です。
「これは層を厚くすることで、外部刺激から神経を守ろうとするため。ですから、黄ばみ自体はそれほど悪いことではありません。心配なのは、歯に汚れが付着していたり、初期の虫歯で表面がざらついているケース。汚れを落とす対策をしましょう」
●原因1:大人の歯は象牙質が厚いため黄色く見える
大人になるほど外側のエナメル質が薄くなる反面、中の象牙質は厚く濃くなります。そのため、中の黄色い象牙質が透け、黄ばんで見えるように。ただし、この現象には個人差があります。
●原因2:甘い飲み物の常飲でドロドロ汚れがつきやすい
虫歯が好む糖質を含む飲み物を常飲していると、歯の表面に汚れが付着しやすい状態に。表面がつるんとしていれば汚れはつきにくいもの。飲んだあとはうがいで付着を防いで。
ホワイトニングはクリニックでするのが基本
ホワイトニングをクリニックで行えば、歯にダメージを与える心配もありません。表面に加工を施すことで、逆に歯を丈夫にする効果も。セルフですると、知覚過敏の原因にもなるので要注意です。