約10年前に延床面積65㎡の中古マンションをリノベーションして、家族5人で暮らすライターが、これまで感じてきたことをレポートします。行き止まりのない動線はスムーズで、家事の時短にひと役買うことに。コンクリートをむき出しにしたおかげで、実際の面積よりも広く感じられ、子どもも伸び伸び育ちました。

玄関からLDKを見た様子
部屋の仕切りが少ないことで、狭いマンションでも広々とした印象に
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マンションリノベで開放感のあるオープンな間取りに

LDKから玄関を見た様子

筆者の一家は、夫婦ふたりと子ども3人(長女17歳、長男12歳、次男7歳)の5人家族です。10年ほど前に、約65㎡の中古マンションを購入。フルリノベーションを行いました。上の写真は、LDKから玄関を見た様子。右側の白い壁の奥が子ども部屋です。

憧れだったのは「開放感のあるオープンな間取り」。当時よく読んでいたリノベーション雑誌にも、仕切りのないおしゃれな間取りがたくさん紹介されていました。

当時、まだ2人だった子どもも小さく、次男は生まれる前のこと。「家族のつながりを感じられる家がいい」「家の中をぐるぐる動ける間取りなら、子どもたちも喜びそう」と思い、オープンな間取りを採用することにしたのです。

玄関からは2つの動線。家の中を回遊できるプラン

リノベーション後の間取り図

こちらがリノベーションで実現した間取りです。玄関からそのままLDKに行く動線と、玄関からファミリークローゼットを通ってLDKに行く、2つの動線があります。子ども部屋を囲った仕切り以外に、空間を仕切るものがなく、家の中を回遊できる間取りに。

ベランダ側の掃き出し窓は、リビングにも子ども部屋側にも面しています。ですから、どちらの部屋からも、ベランダに出ることが可能です。ここからは、約10年間住んでみて感じたメリットを紹介します。