捨てられないお気に入りのホーロー鍋は別の役割を
フランス製の重たいホーロー鍋の底の一部分が欠けてしまいました。とても気に入っていたので、取り扱っている店で修理できるか聞いたところ、残念ながら難しいとのこと。
買い直してもいいけれど、重いしなぁ…と。そこで、大きいフライパンもやめたところだったから、重い鍋もやめよう! となりました。
ステンレス製の両手鍋は、ホーローのほどおしゃれではないけれど、本当にラク。当たり前ですが、鍋にはたいていたっぷりの具材と液体が入りますから、腕にも腰にも負担がきます。
そのフランス製の重たいホーロー鍋なんですが、私はどうしても捨てる気になれず、別の役割を彼女(白くておしゃれさんなので勝手に女性代名詞で)に与えたんですね。
すべての画像を見る(全4枚)今までスープづくりに活躍してくれた彼女の今の仕事は、スープにする前の生のジャガイモやタマネギの保管。抽斗(ひきだし)の中から外へと配置替えをされた白い彼女、なかなかの存在感を放っています。
ラクな自炊の秘訣は、スッキリ空間をキープすること
70オーバーのシニアにとって、食事の準備はなかなか大変。揚げ物をやめたくらいでは、しんどさは解消しないかもしれない。でも、調理に取りかかる前に片づけという仕事がなければ、しんどさは相当に減るはずです。
わが家の場合、キッチンの脇を通らないとトイレ・洗面所に行けない間取りのため、自然にキッチンは片づけるクセがつきました。前に住んでいた家は、キッチンが独立していてリビングから見えなかったので、正直なところ今より散らかってたかな。
だから、最初この中古物件に越した頃は「面倒だな」と思うことが多かったけれど、片づけ慣れをした今は「すぐに調理に入れるからラク」と思えるようになりました。
なるべくスッキリした空間をキープしておくことで「始めるか」と食材やまな板やザルなどを即出せるのが、ラクに自炊する秘訣のようです。三角コーナーも洗い桶も水きりカゴも、ずいぶん前にやめました。代わりに布巾や手ぬぐい、穴あきのポリ袋を使っています。
全体的に「小さく、軽く、少なく」をやったら、キッチンの空間が「広く、動きやすく、片づく」というように効果が大で、ラクラク料理ができるように。今ではキッチンで「ヨッコラショ」という回数が、格段に減ったはず!
『70歳を越えたらやめたい100のこと』(アスコム刊)は、このほかにも70歳を越えた著書の、しがらみや、ものから解放されて人生をスッキリさせる生き方を楽しくするコツが提案されています。