何歳になっても健康でいるためには「下半身」を動かし、足腰を元気に保つことが重要。そして、運動をする際には、加齢によって変化する足の形をきちんとサポートしてくれる「靴」選びが大切です。株式会社アシックスでウォーキングシューズの設計などに携わる市川 将さんが、足のトラブルを防ぐための靴の選び方、60代の女性におすすめのウォーキングシューズを紹介します。
すべての画像を見る(全5枚)足の形は加齢とともに「平べったく」なっていく
足の形は、加齢によって変化します。しかも「50歳を過ぎると、男女ともに大きく変化する傾向にある」と市川さん。
「足の裏にはかかと、母趾球(ぼしきゅう・親指のつけ根部分)、小趾球(しょうしきゅう・小指のつけ根部分)という3つの支点があり、これら3つを結ぶのがアーチです。アーチは着地したときにクッションの役割を果たしたり、けり出すときにバネの役割を果たしたり、神経や筋肉を守る役割を果たしますが、加齢とともにアーチはつぶれ、足の形は変化していきます」
50歳を過ぎると、アーチがつぶれて足の幅が広くなる人の割合が急激に増えるそう。外反母趾や内反小趾(足の小指が外側に曲がる症状)の原因にもなります。「年齢によるアーチの劣化は避けられないもの。それをカバーする歩き方や靴選びが重要になってきます」
ウォーキング用の靴選びのポイント
・靴下をはいて、必ず両足で試し履きする
・「ウォーキング用」に設計された靴を選ぶ(ファッション用でない方がよい)
・靴を履いたら、つま先を上げてかかとをフィットさせてからひもを締める
・つま先に1cmほど余裕をもつ
・足の甲がフィットしていて、かかとが浮き上がらないものを
・土踏まずがしっかり支えられているかを確認
※足型を計測してくれる店で選ぶとベスト