年齢を重ね、老後の暮らしが見えてくると、できるだけ体力があるうちに片づけておきたいもの。50代で家じゅうの片づけを始めたという、整理収納アドバイザーの原田さよさんに、最初に手をつけた片づけについて教えてもらいました。
すべての画像を見る(全4枚)50代のうちにものを手放すことのメリット
私は50代になってから一念発起し、家じゅうの片づけをはじめました。年齢を重ねていくこれからは、少しでも身軽に暮らしていきたいと思ったからです。今は整理収納アドバイザーとして発信していますが、若い頃からものを捨てるのがとにかく苦手で、いったん収納してもすぐ散らかしてしまうタイプでした。そんな私が50代でまずなにから手放したかについてまとめてみました。
ものを手放すことは大変さもありますが、体力のあるうちに経験しておくことで、その後の買い物に慎重になり、ものが増えないという効果も表れてきます。「使う場所の近くにしまう」という収納のスキルは、ものを減らしながらでも身に着くものなので、ものが多すぎて困っている人は取りかかりやすいものから、ぜひ手放してみてください。
手をつけるべきは、迷わず捨てられるもの
はじめのうちは、残すか手放すかで迷わないもの(使っていないもの)から整理するのがおすすめです。不用品、いわゆる明らかなゴミや、壊れて使えないものなどがそうです。
修理すれば使えると思って置いてあるけれど何年も放置しているものや、捨てよう捨てようと思いつつ物置きの中やガレージの隅に積んであるものがありませんか? まずはこれらに着目し、処分していきましょう。
それが不燃ゴミや粗大ゴミであれば、決められた日に忘れずに出していきます。ちなみに私が住む地域では、当時は月に1回しか出せなかったので、忘れないようスマホのアラーム機能を利用して自分に知らせていました。
壊れているものでも、久しぶりに使いたくなったら、ぜひ修理に出して使い始めて欲しいです。やはり、ものは使ってこそ生かされると思います。
大きなものの整理がしんどいときは範囲を絞る
大きなものの整理は疲れるという場合は、棚1段や、引き出しひとつというように、範囲を絞ってやってみてください。
まず、いったんその棚や引き出しからものを全部出します。それから、ひとつずつそのものを確かめ、使っていないものや、使えなくなっているものを処分していきましょう。