1.畳コーナー:LDKが広くなり、38万円のコストダウンに

畳コーナーがある間取りとない間取り
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家の大きさの都合上、独立した和室を設けることは、もともと難しいと思っていました。そのため、LDKの一角に畳コーナーをつくりたいと考えていたのです。

上の間取りは、打ち合わせ当初の間取り図(図面左)と、最終図面(図面右)です。当初の間取り図では、ダイニングの横に畳コーナーがありました。

ここは息子の遊び場として使うことを想定していました。また、いずれ欲しいと思っていた第2子(この頃はまだ生まれていなかった)の、お昼寝スペースにも、活用できるかもしれないと考えていました。

しかし、冷静に考えてみると、「畳コーナーをつくることのデメリットの方が大きいのでは?」と思うように。

筆者は、吹き抜けのある明るいリビングとアイランドキッチンを希望していました。しかし、畳コーナーをつくると、キッチンスペースが狭くなり、ペニシュラ型のキッチンに。

また、南側にある庭に面した吹き抜けからも光が降り注ぐ、明るいリビングをつくろうとすると、畳コーナーはダイニングの奥しかつくれないことも気になりました。それでは、親のいるリビングからも離れた位置に。子どもが畳コーナーで遊びたがらない可能性大です。

わが家は共働きなので、仕事に出ている間に、お掃除ロボットを稼働させようと考えていました。しかし、畳コーナーをつくると、LDK全体を掃除ができなくなります。このことも気になったのです。

 

広いフローリングのスペース

畳コーナーをやめたことで、フローリングの面積が広がり、LDKが子どもたちのお気に入りの場所に。また、アイランドキッチンも実現でき、家事動線がよくなりました。

さらに、畳コーナー設置のため少し広げていた坪数の削減も実現。これにより約38万円の削減(契約当時の坪単価から算出)となっています。

暮らし始めると、実際、子どもたちはリビングで過ごすことが多く、畳コーナーがあってもいまひとつ活用できなかったように感じています。