“ぼんやり”は能力を高めるために必要な時間

子どもの小脳を育てる上で重要なのが、なんと「ぼんやり」なのです。「外遊び」や「内遊び」で刺激を受けた脳は、その入力(経験値)を咀嚼してセンスに変える必要があります。内なる世界観を構築して、発見や発想の能力を高めるためです。

脳内を整理する間、外界からいったん脳を遮断する。それが、眠りの正体です。眠りは、体を休めると同時に、脳の進化の時間でもあります。センスを作り出し、記憶を定着させるのです。受験生の母が邁進すべきは、いかに勉強させるかではなく、「短い持ち時間で、いかに効率よく寝かせるか」です。

まんがでわかる! 息子のトリセツ
『まんがでわかる! 息子のトリセツ』(扶桑社刊)より
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そして、起きている間にも、脳が必要性を感じたら、「外界から脳を遮断し、脳を進化させる」モードに入ることがあります。それが、はたから見たら、「ぼんやり」に見えます。

小脳の成長が著しい8歳までの男の子は、この時間が頻繁に訪れます。脳が、眠りを待てないのです。のちに理系やアートの領域で才覚を表す女の子にもこの傾向が出ることがあります。ぼんやりは、脳が必要な時間です。そっとしておきましょう。

 

男性脳の傾向と男の子を伸ばす育て方についてもっと知りたい方は、『まんがでわかる! 息子のトリセツ』(扶桑社刊)も参考になさってください。

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