快適に暮らせるよう、設計時にどこにどんなタイプの窓をつけるか、しっかり検討しましょう。1年前にハウスメーカーで注文住宅を建てた日刊住まいライターは、断熱や気密のことも考慮しつつ、窓を厳選して設置することにしました。それでも、後悔している窓が2つ。それは和室の高窓と、吹き抜け上部につけた窓です。なぜ「残念すぎる窓」になってしまったのか理由を語ります。
すべての画像を見る(全7枚)家づくりでは目的が明確な窓だけつけたはずが…
筆者は妻と子ども3人(6歳、4歳、2歳)の5人家族。それに3匹のネコと暮らしています。1年ほど前に、上の子の小学校入学に合わせ、ハウスメーカーで注文住宅を建てました。
家づくりでは、目的が明確な窓だけに絞って取りつけました。以前は、通風や採光のために、窓は多い方がいいといわれてきましたが、近年、断熱気密を考えると、窓をつけすぎはよくないという話もよく聞くからです。
そんなわが家でも、後悔している窓が2つあります。その理由をレポートします。
まったくあけない和室の高窓はFIX窓でよかったと後悔
まず、1つ目の窓は和室の高窓(写真)です。高窓とは、ハイサイドライトとも呼ばれる、高い場所に設ける窓のこと。
わが家では家の北側に面する小上がり和室に、採光、眺望を目的にした高窓として、横すべり出し窓を2つ設置しました。
どうして設計時に横すべり出し窓にしたかというと、「高窓は効率的な通風が可能だから、もしかしたらあけるかもしれない」という安易な理由です。
結果として、入居して半年間ほとんどあけることはありません。基本的には換気システムが換気してくれていますし、窓をあけて換気したい場合でも、リビングの窓をあければ十分、かつ開放的だからです。こんなにもあけない窓なら、気密性を考えてFIX窓にすればよかったと後悔しています。