●4:南方面へ小旅行を楽しむ

小旅行
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寒さから逃げたい方は、スペイン南部への旅行もおすすめです。南側のアンダルシア州は、地域差があるにしても12月の平均気温は12~15℃ほどで、過ごしやすい気候です。私も昨年までは、アンダルシア州のマラガに在住し、冬の間はアンダルシア州より北には行かないように過ごしました。そして年末年始には更に南下したカナリア諸島へ足を伸ばし、半袖で年越しをすることに。カナリア諸島はアフリカ北西部に位置し12月でも海水浴が可能で、各国から避暑地として訪れた人達で大にぎわいでした。寒さで縮んだ背中も夏の日差しですっかりリフレッシュできます。

●5:年末のイベントを楽しむ

12月24日~25日は「家族が集まる日」。日本のように恋人同士で過ごす日ではなく、家族優先で大人数でテーブルを囲む日です。

ブドウ

また、大みそかの12月31日には、日付の変わる0時に鳴る12回の鐘の音に合わせてブドウを食べ、全部食べきると縁起がよいとされています。この「12」という数字は新年の12か月を表しています。
習慣の由来は2つあり、1つめは、1909年、アリカンテでブドウが大豊作で余り、生産者が売り込むために「大みそかにブドウを食べると幸運になる」とプロモーションをしたという説。2つめは、上流階級にブドウとシャンパンで年末年始を祝う習慣があり、徐々に一般的に広がったという説です。

一見簡単そうですが実際試してみると、3秒に1度鳴る鐘の音が想像以上に速いのです! そのため食べきるのは至難の業。小さめのブドウを用意したり、タネなしを用意したり、食べきれるように工夫をする人もいるようです。皆でキャーキャーしながら頬張ることがビッグイベントとなります。

●6:クリスマスより盛り上がる「東方三賢人」の日を楽しむ

スペインの冬イベント

冬イベントの最後は1月6日の東方三賢人の日(Los Reyes Magos/東の占星術師3人がキリストの誕生時にラクダで現れ、黄金、乳香、没薬を贈ったとされる日)。1月5日はパレードが行われ、夜は三賢人がサンタクロースのように子どもたちへプレゼントを配る催しです。スペインではクリスマスよりこの東方三賢人の日が重要とも言われ、イルミネーションもこの日まで続きます。プレゼントも12月25日ではなく、この東方三賢人の日にあげることが一般的。つまりクリスマスプレゼントは、サンタクロースではなく東方三賢人が持って来てくれるという考え方になります。

スペインの夜の様子

寒空で気温が下がっても、楽観的な国民性のおかげで、暗さも辛さも感じないのがスペインの冬の特徴です。そして太陽と外が大好きで、どんなに寒くても遅い時間でもテラス席でワイワイ。毎年冬はできるだけ動かずに、おとなしく過ごすのが定番だった私。それが今年は、通りを見に…笑い声を聞きに…冬のマドリードをしっかり楽しまなくては! と、重ね着をしながら毎日出かけているのですから不思議なものです。

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