新NISAの始め方 STEP2「銘柄を選ぶ」
口座を開設した金融機関で扱っている投資商品(積立投資の場合は投資信託)のなかから銘柄を選びます。
すべての画像を見る(全8枚)「ここが悩みどころ。たとえば、アメリカ経済がこの先も伸びることを期待するなら米国企業の株だけで構成された銘柄、もう少しバランスをとるなら全世界の株式市場に投資している銘柄など、自分なりに考えてみるのが大切です」
●銘柄の選び方ポイント
銘柄選びに迷ったら、以下3つのポイントを意識してみましょう。
・ランキングをチェック
ほとんどの金融機関がランキングを提示しているので要チェック。
「ランキングだけではなく商品説明を見て、値動きやなにに投資しているのかなどわかる範囲で確認することも大事」
・分散を考える
1つの銘柄だけを集中して買うと、その銘柄の運用成績が悪化すると、損失をもろに受けることに。
「軸となる銘柄を決め、ほかの銘柄を組み合わせてリスクを分散させるのがおすすめ」
・信託報酬は安いものを
信託報酬は投資信託の運用・管理にかかる経費なので、投資信託を保有している間ずっとかかります。
「同じような内容の銘柄なら信託報酬は安い方を選択して。0.5パーセント未満が目安です」
<りりなさんの投資銘柄はこれ>
→まずはメインを決めて、予算内でトッピングを
米国株式市場に連動するインデックスファンドと先進国、新興国にも投資。
「新興国の運用実績は今のところイマイチですが、“光る原石”だと思って今後の伸びに期待しています」
●ファイナンシャルプランナー・塚越さんのアドバイス
→リスク=危険度ではない!まずはリスク許容度を考えよう
投資でいう「リスク」とは値動きのふれ幅のこと。ふれ幅が大きいと、大きく増える可能性がありますが、大きく減る危険性も。どれくらいのふれ 幅なら耐えられるかを確認してみて。
ネットで公開されている「リスク許容度診断テスト」を利用してみる方法も。自分のリスク許容度を知るひとつの参考に。
●こんな人にはこんな銘柄がおすすめ!
自分がどんな風にお金を増やしていきたいのか、タイプ別におすすめ銘柄を紹介します。
・リスクを取って増やしていきたい人
→米国の企業を対象とした投資信託
例:eMAXIS Slim米国株式(S&P500)、SBI・V・S&P500インデックス・ファンド
・平均点をとりたい人
→全世界株式やバランス型の投資信託
例:eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)、eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)
・あまりリスクをとりたくない人
→債券の比率が株式よりも大きい投資信託
例:楽天・インデックス・バランス・ファンド(債券重視型)
●50代から初めてNISAをする人は要チェック!
→退職のタイミングを意識して
働いている間は損失が出ても稼いで取り戻すことが可能ですが、定年後はそれが難しくなります。
「退職の時期が近づいたら、債券メインの銘柄など、値動きが小さいものに変更しても」(塚越さん)