●楽屋を居心地よくさせてくれる「グッズ」

今回の作品は、東京と大阪の2か所での公演。場所を変えて、1か月近くの長丁場です。小関さんは舞台のお仕事の際には、楽屋をすごく大事な場所だと捉えているそう。

小関さん
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「楽屋は自宅とはまた別の、もうひとつの部屋だと思っています。だからなるべく心地よく過ごせるようにしたいんですよね。少し前からやっているのは、お気に入りの花瓶を飾ること。僕はフィンランドのイッタラ社の工芸品が好きなのですが、あるときにふと思いついて、自宅にあるイッタラの花瓶を楽屋に持って行き、置いてみたんです。それだけでも空間が居心地よくなりましたし、お花を買って飾ってみたりもして。想像以上に自分のテンションが上がりましたね」

デザイン、写真、音楽と、多趣味、多芸なことでも知られる小関さん。自宅のインテリアにも、こだわりがあるのだとか。

小関さん

「棚の中に楽器やカメラなど好きなものをわーっと並べています。そして衣替えをするように、季節ごとに、飾っているもののレイアウトを動かすのが楽しくて。自分の脳みその中にあるものをその棚に反映させ、インスピレーションが湧いたら、すぐに手を伸ばせる状態にしておきたいんですよね」

ところが最近、その“棚”に、ちょっぴり変化が生まれたと言います。

小関さん

「今まで飾っていたものたちを、あえて別の場所に移動させ、棚自体も新しいものに変えてしまおうかな、と。そして新しい棚には“なにもない空間”をつくることに興味が湧いてきています。というのも、僕は写真を撮るのが好きなのですが、撮影を極めるほどに、光の入り方や空間の構成がおもしろいと思うようになってきました。

こだわっていた自宅の棚も、空間づくりからもう一度練り直したくなっていて。それと、ものを減らしてシンプルにしたい気持ちもありますね。そこから、今までの自分を超えた、新たな発想やイメージが湧いてくるかもしれません」