ESSEonlineに掲載された記事のなかから、11月に読みたいベストヒット記事をピックアップ!
人気スタイリストの山本あきこさんの人気連載。「もしかしてファッション以前?」という素朴な疑問から、「この服のスタイリングはどうしたらいい?」という現実的な着こなしまで、大人の女性の「それ、あるある!」というおしゃれのお悩みにお答えしていきます。
記事の初出は2022年11月。内容は執筆時の状況です。
鉄板の「失敗なしコーデ」、着ているうちに魅力が半減してない?
肌寒い日が増えてきました。ニットアイテムやウールアウターなど、この時季ならではのアイテムでおしゃれをするのも楽しい日々です。とはいえ、「毎日コーディネートを考えるのは大変!」という方の中には、「これ!」と決めたおしゃれコーデをリピートしている、という方も多いはず。
「これなら絶対に失敗しない」という鉄板コーデをもつのはとても大切なのですが、何度も着ているうちになんだかすてきに見えなくなっているような…。その理由を見ていきましょう。
●「服の値段」は関係ない!キレイに着ることが大切
すべての画像を見る(全4枚)お店では輝いて見えたコーディネートが、何度も着ているうちに色あせて見える…。これは本当に「あるある」ですよね。その理由はズバリ、「着る前後に一手間かけているか」。つまり、きちんと「お手入れ」しながら着ているかどうかにあります。
おしゃれに見えるかどうか、感じのいい着こなしかどうかに、「服の値段」は関係ありません。大切なのは「服の状態」! ちょっとした汚れやシワのありなしで、その印象は激変します。とは言っても、難しいことはありません。毎日ほんのちょっとひと手間かけるだけでいいんです。今回は、私が服を着るときのルーティーンをお話しします。
●お店で試着したときの輝きを取り戻す3つのポイント
(1) ニットはブラシでふっくらさせる
冬に大活躍するニット。先ほどもお話ししたとおり、大切なのはニットの値段ではありません。汚れた3万円のニットより、状態の良い3千円のニット! そしてニットをキレイに着るためにおすすめなのが「ブラシをかけること」です。私は着る前に必ずブラシをかけ、折りジワなどを伸ばし、毛羽立ちを取るようにしています。さらに、ブラシかけると毛糸の間に空気が含まれ、ニットもふっくらしてくるんです。
さらに重ね着することも増える冬は、ニットからのぞくシャツの袖口の汚れ、衿元の汚れにも気をつけて! 汗や化粧など、油分のある汚れは時間が経つと酸化して黒ずんでくるので、見つけたら早めに対処を。ちなみにニットの洗濯の頻度ですが、毎回洗うと傷んでしまうので、私は3回着たら洗うようにしています。
(2) スチーマーでシワを取ってから着る
そして、パンツやシャツを着る際には、「スチーマーを当ててシワを取る」こと。シワがあると、どうしてもくたびれて見えたり、疲れた印象を与えてしまいます。
使い方として、私はまず着る服を選ぶ前にスチーマーのスイッチをオンにします。そうすると、ちょうど選び終わる頃にスチーマーが温まっている状態になるので、時短になります! その後は、私は選んだシャツにもパンツにも、デニムにもスチーマーを当てます。よくシワが出る股部分や座りジワがつきやすいお尻部分、またパンツは履いていると膝部分の生地が伸びてくるので、そのあたりにもさーっとかけるようにしています。こうすることで、毎日キレイな状態の服を着られるので、気分もアガります。