夫婦ふたりでキッチンに立つと、動線が交錯してストレスに感じることがあります。2年前に平屋の注文住宅を建てた日刊住まいライターは、「洗う」「煮炊き」「それ以外の作業」と3つゾーンに分けてキッチンのレイアウトをプラン。収納もセットにして配置することで、お互いがぶつかったり重なったりする問題を解消しました。その快適さをリアルにレポートします。
すべての画像を見る(全9枚)念願の新居は中庭を配した回遊動線のある平屋
筆者は、2年前に高層マンションの街を離れ、海と山に囲まれた町に平屋を新築しました。この家で夫婦ふたりと大型犬1頭の暮らしを楽しんでいます。
建物は、中央に大きな中庭を配した回遊動線の平屋。建築面積は40.66坪です。回遊廊下をグルグルと走ったり、中庭にあるミニドッグランでボール遊びをしたりと、犬にとっても楽しい家ができ上がりました。
前の家はI型キッチン。ふたりの動線が交錯しストレス
わが家は夫婦共働き。お互い帰宅時間が遅いこともあり、夕食を手早くすませる毎日。そのような理由から、キッチンにはふたりで立って作業を分担しています。
新築前に住んでいた賃貸のキッチンは壁づけのI型キッチン。壁につけて配置されていたので、限られたスペースをムダなく使えるレイアウトでした。
しかし、壁に沿ってコンロ・作業スペース・シンクが横一列に並ぶため、ふたりでキッチンに立つと、少しの横移動でもぶつかってしまいます。とくに遅い時間の夕食は手早く調理したいのに、スムーズに作業ができずイライラ。使いにくいと感じることが多々ありました。