●一流の人は、自分の体が求める食材・量を察知する
加藤さんと長友選手のつき合いは約8年。プレイ中の強打により肺に穴があく肺気胸になったときも、驚異の回復力で復活を見せた長友選手ですが、長友選手自身も「高タンパク×良質な脂質」の食事が大きかったと考えているそう。
「食事のサポートに入る前、とくに2015年のシーズンはケガが多かった長友選手ですが、食事を見直し始めた2016年から今に至るまで、僕の知る限りでは筋肉系のケガはほぼありません」
また、加藤さんが長友選手と知り合った頃に毎日驚かされていたのが、長友選手の「本能的な察知能力」です。
「食事による体の変化を察知する感覚は、非常に優れています。『今日は○○を食べたい!』って求めてくるメニューを後から振り返ると、栄養学に見ても理にかなったものをチョイスしているんです。
食べる量や順番もその日の自分のコンディションで決めていて、たとえば炭水化物も必要量をわかっているので、食べすぎることがありません。長友選手と知り合って8年ほど経った今でも、人として尊敬しています!」
食で心と体を整えているからこそ、高いパフォーマンスを安定した形で継続できる。そんな長友選手のブレない姿勢は人柄にも表れていますよね。
加藤さんが提案する「回復めし」からも、長友選手の心と体を整えるヒントをもらえそうです。一流の人の強さの秘密を、食から探ってみてはいかがでしょうか。