人生は一度きり。夫婦で話し合いを重ねた結果…

その後、里奈さんは治療の甲斐もあって、無事に回復。しかし、今後も続けていく投薬の影響もあり、子づくりはここで完全にあきらめることになってしまいました。

悲しみ
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「不妊治療の土俵にすら上がれないまま、このような事態になって、後悔がないといえばウソになるけれど、今は命があるだけでよかったと思っています。日常生活の中でも、夫とは手をつないだりすることが増えました」と里奈さん。

術後の里奈さんの体調を常に気にしながら、ちょっとした荷物でもパッと持ってくれたり、足元が悪い道を歩くときにはスッと腰をサポートしてくれたりするようになった夫。気がつけば隣にいるのがとても心地よく思える最愛のパートナーになっていました。

●子どもを育てたいという妻の思いを叶えるために…

妊娠や出産という里奈さんの希望は叶いませんでしたが、子どもを育てることはできないだろうかと、夫婦で何度も話し合いを重ね、現在、里親になることを検討しているそう。

夫婦

「里親といっても、一時的に子どもを預かるボランティアや“養育里親”という18歳まで(進学しなかった場合は中学卒業まで)養育する里親、“特別養子縁組”をして実の子と同じ親子関係を結ぶパターンなど、いろいろあって。今、夫と一緒に里親をマッチングしている団体の説明会などに参加したり研修を受けたりしているところです」

日本で安定して家庭を築き、里親として子どもを落ち着いて育てるため、夫は転職もしたそう。もう危険な地域へ赴任する可能性はなくなりました。しかし、ここでもまた年齢的な問題がネックに…。

「里親申込み自体に明確な年齢制限はないのですが、実際、面接を受けて里親に選ばれている人は私たちより若い人が多くて。経済力や家庭の安定よりも、やはり受け入れ側の親の年齢に結構比重をおいているのかなという印象を受けています」と里奈さん。

里親に関する勉強をしていくなかで、たとえ、親になれなくても、子どもたちのためになにかしたいという思いが夫婦ともに強まっているそうです。

「急げばいいという問題ではありませんが、もう人生も後半戦に差し掛かろうとしている中で、私たち夫婦がなにか子どものために役に立てることはないのか、世の中のために残せるものはないのか…。今度こそ、自分の本音や抱えている問題を先送りにせず、後悔のないよう、夫としっかり話し合っていこうと思います」

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