日本では6割の夫婦が陥るといわれるセックスレス。「問題を先送りにし続けた結果です」と後悔を吐露するのは主婦の里奈さん(仮名・40代)です。子づくりに全く協力してくれない夫。浮気癖が再発し、レスが深刻化していった当時のお話をしてくれました。

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子どもが欲しいのに…。海外赴任で多忙を極める夫

交際中から女の影を感じながらも、結婚に踏みきったという里奈さん。夫はすぐに海外赴任になり、駐在妻生活がスタートした里奈さんですが、思わぬ誤算が…。

●「当時は“妊活”という言葉もなくて…」

悩み
忙しくしているうちに40代に…※写真はイメージです(以下同様)
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もともと子どもが大好きで、「3人くらいは欲しいね」と話していたという里奈さん夫婦でしたが、夫は赴任直後から昼夜問わず、激務を強いられました。

「世界中、どの拠点と打ち合わせするにも、とにかく時差があるから、いつも深夜とか早朝でも昼夜関係なくフルで働いている感じでした。そばから見ていても、一体いつ休むの? と心配になるレベルです。でも今と違って、昔はそのくらい無茶な働き方をしても当たり前という空気だったんですよね。珍しいことではありませんでした」と里奈さん。

生活もまだ整ったとは言い難い状況でした、仕事で手いっぱいの夫になかなか子づくりの計画は相談もしづらかったといいます。

「女性がひとりで買い物に出かけるのも控えてと言われるほど治安もいいとは言えないエリアだったので、郊外のスーパーへ買い出しに出かけるときは、いつも夫と一緒。休みが生活用品の買い出しでほとんど終わってしまうこともしばしば。けれど、それより悩んだのは子どものことでしたね。当時は“妊活”という言葉もなくて、忙しすぎる夫にどうきり出していいのかわからないまま時間だけが過ぎていきました」

●3年先か、5年先か、いつか日本へ帰ったら

夫婦

常に寝不足になっている夫を休ませてあげたいと思ったという里奈さん。子どもについてもこの環境ではなかなか育てるの大変だし…と、自分の気持ちに1人で折り合いをつけて先延ばしに。

「夫とは『日本へ帰任になったら…』という話をよくしていて、『トンカツが食べたい』とか『温泉へ行きたい』という話のなかで『子どもも欲しいよね』と話したりしていました。二人の間で、帰国したら子どもを…という話がなんとなくまとまってはいたのですが、結局駐在が伸びに伸びて、日本へ帰れたのは私が40歳を目前に控えたころになってしまったんです」

あれほど海外生活のほうが合っていると考えていた里奈さんでしたが、過酷な赴任生活のなか、気がつけば夫とともに無事に日本に帰りたいということが目標になり、二人で支え合うようになっていったといいます。

●不妊治療をすぐに始めたかったのに

「あの海外赴任を経験して、確実に夫との絆は深まったとは思うんですけれど…」と、視線を落とす里奈さん。帰国後は年齢的な問題も感じていて、すぐにでも不妊治療に踏みきりたいと考えていました。しかし、ここでもまた思わぬ誤算が。
また夫の浮気癖とレスが再発してしまったのです。

「夫は私より7つ上。『子どもを授かれるかどうかもわからないけれど、今すぐ妊娠したとしても、その子が成人するとき、もうあなたは60歳の還暦超えてる年齢になるんだよ? 真剣に考えて』と話しても『大丈夫、俺は死なない』とトンチンカンな返事ばかりでした」

産めるリミットが迫っていた里奈さんは、ついに夫がどんな人と浮気しているのか気になって調べてしまったそう。