●ひとりのメリットは「自由」にあり

ひとり女性
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ひとりはさみしいと感じる人も多いと思いますが、ひとり身ほどの自由はないでしょう。

65歳のとき、二度と働かないぞと決意した私は、わずかな年金ともっとわずかな貯蓄を切り崩しで生計をつないできました。そして孤独な時間を得て、自由をフル活用し続けています。なお友達づき合いを減らした後は、ひとりで遊ぶことのおもしろさや、ひとりで生きるための、少なくとも精神的な力を得たように思っています。

一方で、ひとりで災害時などに備えるには、どうしたらいいかということもよく考えています。非常食やラジオや懐中電灯は必要だし、備蓄用の水がたりないのではないか、常備薬も補っておかなければなどなど…非常時に協力者のない単身者であればこそ、十分すぎるほどの備えが必要になってきます。でも、考えてみると、ひとり分だけそろえればいいので、自分に必要なものも準備しやすいはずです。

先日のこと、テレビのチャンネルをあちこち変えていたとき、画面に『おひとりさま天国』という文字が飛び込んできて、思わずリモコンの指を止めました。乃木坂46がそんな曲を歌っていたのです。

「外食はひとりデビューして、ゆっくり自分のペースを楽しもう」とか、「恋は苦しいから…パートナーはいなくて問題ない」といった意の歌詞があり、作詞された秋元康さん、よくぞ若い女性に歌わせてくれましたね。もう世の中の流れなのかもしれません。彼女たちと同世代の方々が、ここからご自身の世界観を深めるのが楽しみです。

それでもおひとりさまは、ひとり合点になりやすいので、適度な運動や食事にも十分すぎるほど、気を遣う必要はあります。だれかを助けられるときは率先して手助けし、いざ自分が不安やストレスを感じたときは、身近な人の中に飛び込む勇気ももっておきたいものです。

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