梅仕事の季節がやってきました。吉田秋生さんの人気マンガ『海街diary』でも象徴的に描かれているように、自然の恵みや家族に慈しみを感じてしまう、なんだかほっこりした楽しいイベントですよね。梅干しづくりでは、うれしい副産物があります。それは紅白の梅酢とゆかり。フードコーディネーターのこてらみやさんに活用法を教えてもらいました。
<白梅酢を使って>ししゃもの南蛮漬け
すべての画像を見る(全4枚)さっぱりマイルドな漬け汁が、これからの季節にぴったりの南蛮漬け。焼いたシシャモを漬け込むので、短時間でつくれます。
[材料とつくり方]
(4人分)
(1)シシャモ8尾は魚焼きグリルなどでこんがりと焼く。
(2)鍋にみりん大さじ2を入れて火にかけ、ひと煮立ちしたら白梅酢大さじ1、だし汁1/2カップ、赤唐辛子(小口切り)適量を加え混ぜ、沸騰させる。
(3)バットにタマネギ(薄切り)1/6個を敷き、(1)をのせ、長ネギ(縦半分に切って斜め薄切り)10㎝とパプリカ(赤・薄切り)1/4個を重ねたら(2)をかける。ラップで落としぶたをして1時間ほどおき、味をなじませる。
●白梅酢はほかにもこんな使い方が
おにぎりをにぎるときに白梅酢を手のひらにつけると、傷みにくくなります。また、お吸い物などに少量たらすと、グンと味がよくなりますよ。
<赤梅酢を使って>ミックスしば漬け
赤ジソのきれいな色が移った赤梅酢を使えば、しば漬けも簡単。そのときある野菜をサッと漬けておけば、箸休めに重宝します。
[材料とつくり方]
(つくりやすい量)
(1)キュウリ(縦半分に切って5㎜幅の斜め薄切り)1本、ナス(縦半分に切って5㎜幅の斜め薄切り)1個、ミョウガ(縦半分に切って薄切り)1個、新ショウガ(千切り)ひとかけをボウルに入れ、野菜の総重量の2%の塩をもみ込む。
(2)水分が出てきたら小皿などをのせて30分~1時間ほどおく。
(3)(2)の水気をしっかり絞ってポリ袋に入れ、赤梅酢大さじ1とみりん小さじ1を加えてもみ込み、空気を抜いて口を閉じて重しをかけ、2~3時間おく。
●赤梅酢はほかにもこんな使い方が
白梅酢同様、いろんな料理にたらして調味料として使うほか、小さじ1を1/2カップの水で薄め、うがいをするとのどの痛みに効果的。