●趣味は始めたり、再開したり。新しい友達も増えました!
今の住まいは、部屋に入れば普通のマンションですが、建物内には大食堂や大浴場、運動できるホールなども。
「趣味のサークルもたくさんあって、おもしろそうなものばかり。ボケているヒマなんてありません(笑)」
一昨年、ヒザを痛めたのを機に再開したのが、40代にも習っていたヨガ。卓球も中学生以来ぶりに再開しました。マンション内の新しい友達に誘われて、ビリヤードとチェスもスタート。
「サークル活動以外にも、お隣さんやサークル仲間とランチに出かけたり、旅のお土産を交換したり。今までにないタイプの交友関係の広がりが楽しいですね。これがけっこう忙しいんです」
将来を見据えて環境を整えつつ、積極的に今を楽しむ。それが真藤さんの「隠居見習い生活」なのです。
【真藤さんのやめヒストリー】
30代:長女が7歳のときに離婚。初めて就職し、会社員に
離婚後は、母・自分・娘の女性ばかり3世代の生活に。「母所有の実家のビルを建て替えたときのローンもあったので、正社員として事務職に就き、家計を支えました」
40代:肌の負担を減らしたくて、ほぼノーメイクに。白髪染めもやめた
ファンデ、口紅、ネイルをやめ、出勤時は眉とアイラインだけに。白髪染めは50代で終了。「黒・茶・白の『三毛猫ヘア』で、グレイヘアへの過渡期を乗りきりました」
60代:定年退職。年賀状を減らし、クルマを手放す
還暦記念に購入し、9年間乗ったお気に入りの赤い自家用車。「もういいかなと突然感じて、69歳のとき、車検のタイミングで手放すことにしました」
70代:親の介護が終了。実家を売却し、シルバーマンションへ移住。免許も返納
自宅で母親を看取り、自身の老前整理に着手。実家を手放して現在のマンションに転居。「自分で運転することはもうなさそうと思い、運転免許を返納しました」
『これからの暮らし by ESSE vol.05』では今回紹介した以外に、50代~60代の暮らし上手さんが「やめてラクになったこと」、老けない美容とファッション、どっちがおトク?、夏野菜おかずレシピなど、暮らしに役立つ情報が満載。