●時代に合わせて変化していく味

60年の歴史の中で、少しずつ味も時代に合うものに変化し、これまで15回のブラッシュアップを行っています。今の時代に重視されているものを光安さんに尋ねると「味のコク」だと教えてくれました。

「野菜をたくさんとりたい、ご飯をたくさん食べたい、というところでコクを大事にされているのかなと思います。商品の味を変化させていくときも、『食べ飽きないおいしさ』を追求するために、試食の際は毎回必ずご飯と一緒に食べるようにしています。カレーだけで食べておいしくても、もしかしたらご飯と食べたときにものたりなさを感じてしまうかもしれない。だから、カレーとご飯の組み合わせで考えるように気をつけています」

また、時代に合わせて、白米だけではなく、ブロッコリーライスやカリフラワーライスと合わせたり、具材を豆腐にしてみたり、といろいろと工夫を凝らしたアレンジレシピも公開されているそうです。

「おうちによってカレーのつくり方は少しずつ違う。だからそれぞれのご家庭のおうちカレーの味が出来上がると思うんです。ただ、私はレシピどおりにつくった味がおいしいと思っています。裏面のレシピどおりにつくったバーモントカレーのおいしさをぜひお試しいただきたいですね」

●ありそうでなかった“レトルト”のバーモントカレー

バーモントカレーといえば、“ルー”のイメージがありますが、そのラインナップはニーズに合わせて少しずつ広がりを見せ、現在では5タイプ販売しています。

プライムバーモントカレー
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「こちらの『プライムバーモントカレー』は、カロリーが50%オフで脂質も控えめの商品のため、ダイエット中の方はもちろん、カレーが少し胃に重いと感じる人にもぴったりです。また、パウダータイプなので、野菜炒めやチャーハン、スープなどにもご使用いただけますよ」

カロリーオフのカレーということもあって、ご飯もブロッコリーライスやオートミールと組み合わせて食べている方も多いのだとか。そして、少し意外な商品が、60周年のタイミングで満を持して登場した“レトルト”です。

「じつはこれまでレトルトのバーモントカレーはなかったんですよね。というのも、ご家庭で具材を煮込んでつくる味わいをレトルトカレーで再現するのが難しく、課題だったんです。

レトルト

別のグループがレトルト製品の開発を担当してくれていたんですけど、調理型担当の私としてもバーモントカレーの譲れないおいしさというものがある。だから、やっぱり妥協できない部分もあって…。でも、何度も何度も試作を重ねて納得のものができたので、このタイミングで発売させていただきました!」

このほかにも、食物アレルギー(※)をもたれている方でも楽しめて、お子さんの初めてカレーにもぴったりな「特定原材料7品目不使用 バーモントカレー」や、料理に振るだけでカレー味になる「味付カレーパウダー バーモントカレー味」といった商品が発売されています。

※特定原材料7品目