宝塚歌劇をこよなく愛するヘアメイクアップアーティストの山本浩未です。私、「TAKARAZUKA」を知って人生が変わりました! そんなTAKARAZUKAのすばらしさをみなさまにお伝えするべく、観劇の感想や、今後の公演への期待をつづります。すべては私の妄想、個人的な感想&意見でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
vol.59 花組公演 『CASANOVA』
18世紀ヴェネツィアに生まれた稀代のプレイボーイ、ジャコモ・カサノヴァ。詩人や作家、聖職者、詐欺師、錬金術師、そしてスパイ…さまざまな貌(かお)をもつカサノヴァが辿った数奇な人生を基に、愛と夢に彩られた冒険譚を、明日海りお主演のオリジナル・ストーリーでつづるスペクタクル・ミュージカル大作。
トップ娘役・ベアトリーチェ役の仙名さんが100点満点!
初日観劇にムラ(宝塚市の宝塚大劇場)へ行ってきました。
新作の初日は外せない。「初日は未完成よね」という人もいるけれど、やっぱり初演の劇場の空気感は格別!
今回は生田大和先生の初めての1本モノ、楽曲は世界的なドーヴ・アチア氏の書き下ろし、そりゃ行くよねー。
まず私、娘役さんがかわいいとホッとする。ある意味宝塚の男役は娘役次第といいますか、女だけで演じるからこそ、娘役さんがいないと男役さんってカッコよく見えないの。
しかも元祖プレイボーイといわれるカサノヴァにはたくさんの女性が絡むわけで、なにがなんでも娘役さんたちがキレイじゃなきゃね、と思ってた。もちろん花娘たちはみんなカワイイからそこは大丈夫だろう、と思ったけどね。
もうねー、トップ娘役・ベアトリーチェ役の仙名彩世(せんなあやせ)さんがすごくかわいくて、とってもとってもよかった!! 登場したときの淡いグレーのボリュームたっぷりのドレス(というかコート)、ヘアスタイル、メイク、100点満点!
ポスターもすてきだったけど、舞台では髪色が少し明るくなり、顔まわりにカールした髪がフワッとなびいてて、片サイドにゆるくまとめてて、さらにすてき。軽やかで絶妙なバランスのヘアスタイルがすごく似合ってる。
娘役としてはベテラン感のある仙名さんだけど、少女っぽい可憐さ、純粋さ、愛らしさをうまく表現してさすが! そして彼女の着るドレス、まぁどれも似合っててすてきでかわいくて、うっとりでした。
そしてもちろん主役の明日海りおさん、これはもう完璧でした!
【山本浩未】 宝塚をこよなく愛する乙女系ヘアメイクアップアーティスト。「生活者としてのキレイ」をテーマに活躍中。シンプルでわかりやすい美容理論を元にメイクアップ、コラムの執筆など連載を持ち、健康的で美しく暮らすライフスタイルが、世代を超えた女性に支持されている。近著に「おとな美人を作る「メイクの基本」」(宝島社刊)「今治美肌タオル付き山本浩未のスチームON顔(おんがん)」(講談社刊)「きれいは力」(幻冬舎刊)、「美人メイク基本の「き」」(宝島刊)、「同窓会で二番目にキレイになるには…」(小学館刊)など著書多数