壁掛けテレビといえば、SNSや雑誌によく載っていておしゃれなイメージがあります。2年前にハウスメーカーで家を建てた日刊住まいライターは、憧れがあったものの、自身の家づくりでの採用は見送ることにしました。引越し前に決めなければいけないことが多いうえに、家族の変化や模様替えなど、将来起こり得ることを考えてのこと。詳しく語ります。
すべての画像を見る(全7枚)採用しなかったのは…じつは、決めきれなかったから
SNSなどを見て、おしゃれな家に憧れていた筆者夫婦。しかし実際、いざ家づくりを始めていくと、決めなければならないことがあまりにも多くて、おしゃれに関しては、正直手が回りませんでした。
1年前に筆者が建てることにしたのは、ハウスメーカーによる注文住宅。プランは非常に自由度が高く、その分、自分たちで「選択」「決定」しなければならないことがたくさんあったのです。
今思えば、もっと事前に調べて、余裕を持って進めればよかった! 家づくりが初めてだった筆者。当時は、そんなに苦労するものだとは知りませんでした。
壁掛けテレビひとつとっても、採用となると、決断すべきことが結構あります。大まかですが、前もって、以下のようなことを考える必要があるのです。
・テレビのおよその大きさを決める
・配線計画をする
・テレビに対して、家具をどのように配置するか決める
・テレビ回りの収納計画、周辺機器の配置を決める
など
リストにはあげたポイントは4つ。しかし、このひとつひとつを決めるには、また多くの決断が必要に(家具の配置を決める前に、採用すべき家具のサイズを決めるなど)。雪だるま式に検討材料が増えていきます。そんな余裕は、とてもない!
というわけで、筆者夫婦のなかで「壁掛けテレビにすること」の優先順位はどんどん低くなっていったのでした。
幼い子どもがいる生活、将来の変化もあり得る
壁掛けテレビにするためには、事前に壁に穴をあけねばなりません。つまり、「テレビの位置を引越し前に決定する」ということ。そのうえ、「もう、テレビの位置は変えられない」ということです。
わが家は、引っ越しとともにテレビを購入予定で、家づくりの過程では、まだテレビの大きさも決めていませんでした。そんななかで、テレビの位置を決めることは、まず無理です。
そのうえ、「テレビの大きさや位置を変える」「模様替えをする」といった、将来起こりうることの可能性も考えました。
娘がまだ幼いわが家。成長とともに、家族のライフスタイルが大きく変わることもありえます。ちなみに、テレビのあるリビングには、子どもの将来を考えてつくったスタディーコーナーを設置予定(実際に採用しました)。なにかの拍子に、テレビの向きを変えたい…ということも起こるかも?
そんなわけで、状況にフレキシブルに対応できない壁掛けテレビは、わが家には向かないように思いました。
わが家にはテレビのそばに、たっぷりの収納が必要
整理収納アドバイザーでもある筆者。それまでの生活の経験から、新居でも、テレビ回りにたくさんのものを置くことが容易に想像できました。たとえば、レコーダー、ゲームといったハード機器に、DVDやゲームといったソフト類です。
「ものは使う場所の近くに収納」するのが使いやすく、かつ、片づけやすいもの。そう考えて、収納力たっぷりのテレビボードを購入して、その上にテレビを置くことにしました。
テレビ回りにたくさんの収納スペースが必要だったので、もし壁掛けにしても、すっきりした見た目にすることは難しかったでしょう。結局のところ、わが家の場合は、見栄えより実用性を優先してよかったと思います。