体力の衰えを感じてきた、40代後半を迎えた日刊住まいライター。50代の将来を過ごしやすくするために、自身の暮らしを見直すことにしました。手放したり、あえて増やしたり。ものの持ち方について実践したことを紹介します。

袋をもつ女性
50代を見据えて処分した4つのものと、あえて増やしたものとは?
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50歳を前に、動けるうちにやるべきことを終える

40代後半になり、家族が病気をしたり、筆者自身も体力の衰えを感じたりするようになりました。以前は休みの日はかなりの確率でお出かけをしていたし、たくさん歩いても平気だったのですが…。最近は歩くと息切れを感じることもあり、休日、体調不良なことも。

そんな体の変化から家で過ごす時間、将来のことを考える機会も増えました。もうすぐ迎える50代を見据えて、動けるうちにと始めた「今と未来」を考えた暮らしづくり。そのために筆者が捨てたもの、逆に増やしたものをご紹介します。

 

50代を前にして、捨てることにしたもの

●運ぶのが大変な大きめの家具

収納家具

大型の棚やタンスの処分は本当に大変。とくに2階に置いているものは、狭い階段を使って1階に下ろすだけでもひと苦労です。

先日、2階で使っていた大型の家具を処分しました。扉や棚板をはずし、少しでも軽くして家族と協力して玄関まで運び、組み立て直して、粗大ゴミに出しました。

筆者の住む地域では、粗大ゴミを直接クリーンセンターに持ち込むことも可能です。しかし、今回処分した家具は大きすぎたため、自家用車で運べません。粗大ゴミとして回収してもらいました。地域によっても異なると思いますが、回収の予約がLINEでできたのが便利でした。

この手の大型家具を処分をするのは、筆者には今の年齢が限界に思えます。もう少し体力が衰えたら、引越し業者などの手配が必要になるでしょう。まだ40代の今、終わらせておいてよかったと感じています。

 

●今ではもう着なくなった服

洋服

家具の処分にともなって、かなりの数の洋服を見直しました。筆者は、コロナ前と比べて、人との会い方が変わり、目的や頻度も大きく変化。

友達同士の会食のようなカジュアルなものが減り、外出のほとんどは、しっかりとした格好でフォーマルなイベントに出席することが占めるように。

女子会で身につけていたような、かわいいけれど着ていて疲れるデザインの洋服や、派手めのワンピースは不用に。筆者の体型も変わりつつあるし、こうした自分に無理のあるようなデザインや着心地のものは処分しました。

フリマサイトなどを使って手放したり、売れなかったものはゴミに出したり。

50代からは、クローゼットの中のものを減らしてうまく管理しつつ、無理せずゆったりと着られるリーズナブルで扱いやすいものをそろえたいです。

お高くない洋服なら、数年着て飽きたり、服がよれたりしても、買い替えもしやすいもの。おかげで、ファッションもマンネリになりにくいと思います。

そして、お出かけ着にはシンプルで少し上質なものを少量そろえて、頭の中で管理できる量を心がけたいです。

 

●思い出の写真・日記や手帳

写真・手帳など

大事にしまい込んでおきがちな、思い出の品。ためすぎると、収納スペースを占有するし、整理するのも大変です。そこで、これらもこの機会に見直しをしました。

パソコンにデータが入っている写真はフォトブックにして、そうでないものは厳選してアルバムへ。スリム化しました。人物が小さくしか写ってなくてよくわからない写真など、あとで見返す必要のないものを中心に処分。

昔の日記や手帳も、なぜか手元に…。古い日記や手帳は、とくに見返したことがありませんし、不要と判断。自分になにかあったとき、これをほかの人に見られたら恥ずかしい…。自分で見つけて処分できてよかったです。

 

●どっさりあった不要なキッチンアイテム

キッチンの不要品

いつも使っているキッチン。あらためて見直してみると、高い位置の棚の中や普段あまりあけない引き出しに、不用なキッチングッズがたくさんありました。

食器も同様。人気ブランドだからと買ったものの、今思えば不便なものやデザインがイマイチなものがたくさんあって、棚のスペースを圧迫…。

フリマサイトで販売できそうなものは販売し、利益がなさそうなものは潔く処分。迷った品に関しては、「これからの自分」が楽しく使えるものだけを残しました。

年齢を重ねると、「この料理やお菓子は、もう今後つくらないな」ということが自分でもわかって、本当に必要なものだけを残せるものです。もうすぐ迎える50代という節目は、整理にちょうどよいタイミングでした。