●いよいよ父と母が帰宅!

犬の後ろ姿
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いよいよ3日目、夜になれば父と母が帰ってくる。私が仕事を終えて夕方ごろ帰宅すると、ちょうど兄と犬も散歩から帰ってきた。私は靴を脱ぎ、犬はそのままの足で揃って居間に上がる。

そしてボールと一緒に買っておいたおやつを犬に見せて「食べる?」と尋ねれば、漫画であれば“パァァッ”と効果音がつくほどに犬の瞳が輝いた。

犬

お気づきかもしれないが母の不在に合わせてボールやおやつを準備しておいた。常日頃から犬限定で財布のひもが緩みがちだが、今回は寂しさを紛らわせればと少し意識した。

待機する犬
待機

「もう少ししたらお母さん帰ってくるよ」と伝えると、玄関を見張るかのようにいそいそと長椅子の下に身体を潜めた。一体どこまで伝わってるんや。

犬

1時間ほど経過し、すっかり日が暮れた庭先に賑やかな足音が近寄ってくる! 母の足音を聞き分けている犬は吠えず、静かに、ただ静かに帰りを待っている。

犬

「ただいま~!」母が犬に手を伸ばしながら駆け寄る。犬はその手を受け入れる。こんなとき犬も「おかえり」って言うんかな。いや、もう言うてんのかな。

犬

母が犬を撫でながら「この3日間…」と喋り始める。

犬

「子どもの顔はよぎらんかったけど、犬には会いたくなった」なんてえらい真剣に言うてウケた。笑いながら「分かるよ」と相槌を打つ。出先で犬に会いたくなるのほんま分かるんよ。

犬

犬を撫でながら、母は言葉を続けた。母の眼差しも声も手もぜんぶぜんぶ優しい。

「やっぱり旅先でも色んな所で犬を見かけるし、見たらどうしてるかなって逐一考えたよ。それに携帯ひらいたらおるし」

寝ている犬

…なぁ? と犬に呼びかける。お母さんの携帯の待ち受けずっと犬の写真やもんな。犬は安心しきっているのか、穏やかな表情で瞳を閉じた。

犬

あーー何事もなくてよかった! と気が抜けた翌日の夜ですよ。居眠りをする母にいつになくえらい身を寄せる姿を目撃。この日犬が母にめちゃ甘えとって3日間の反動を感じた。

犬

平然として見えたが、その内はわからないな。犬の心は犬だけのものだなぁとあらためて。

 

inubot回覧板

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