●フランス人は「つくり置き」することは少ない

野菜スープ
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大きさの揃った保存容器にきれいに並べられた常備菜を週末にまとめてつくる。というのは今や日本のお家芸といっても過言ではないと思います。その芸術品のような細やかさに、フランス人は感嘆の声を上げます。しかしグルメの国、フランスの毎日のおかずはシンプルな手抜き。週末に時間をかけてつくり置きすることは少ないと思います。

それでも週末にフランス人がつくり置きをするとしたら、それは野菜スープ。冷蔵庫の残り野菜をまとめて大鍋で煮て、ミキサーにかけておきます。大きめの保存容器に入れて、初日はそのままで、翌日はチーズをおろして、他の日はタピオカなどの浮き実を加えて、など変化させます。スープは冷凍することもできます。

●毎日の食卓のバラエティよりも夜の時間を楽しくが大切

私もフランスに住んでいるときは、月~木は同じものを食べていました。そして金曜日の夜から少しがんばっておいしいものをつくりました。献立に頭を悩まして、消耗するよりも、毎日変わり映えしない食事でも夜の時間をゆったりと過ごす方に重きをおく。こんな考え方を今日のおかずに悩む人に贈ります。