あけっ放しにしたい場所は引き戸に

回遊できる間取り
すべての画像を見る(全5枚)

わが家の1階は、回遊性のある間取りにしています。玄関ホールから洗面、そこから左に曲がるとランドリールーム兼脱衣所、右に曲がるとキッチンにつながる動線に。そして、それぞれの出入り口には、すべて引き戸を採用しました。

 

あけっ放しの引き戸

基本的には、いつもあけっ放しです。扉は、戸袋に収納されてしまうので、見た目がすっきりなだけでなく、行き来がスムーズです。開き戸のように扉がジャマになることはありません。

ここの引き戸は、目隠しの役割がほとんどで、必要なときだけ閉めています。玄関に来客があって、洗面所を見せたくないといったシチュエーションがそれ。

 

納戸の引き戸

また、(あけっ放しにするわけではないですが)納戸にも引き戸を採用しています。ここは物置部屋なので、開き戸だとものを出すのに扉がジャマになりそう…ということで、引き戸にしました。

開き戸だと、扉をめいっぱいあけても、およそ扉の厚さ分、どうしても入口が狭くなります。

筆者は以前の住まいで、幅ギリギリのものを通そうとしたら、扉に引っかかって入らない、といった経験をしました。また以前、うっかりドアノブに服が引っかかって転びそうになり、危ない思いをしたことも。

そんなわけで、両手が荷物でふさがることが想定される納戸には、引き戸を採用するのが安心だったのです。

ソフトクローズ機構を備えたものであれば、閉めるときも静かで安全。上つり引き戸なら、扉のためのレールがないので、床がフラットに。掃除がラクです。

とはいえ、やっぱりいいことばかりじゃありません。当然、デメリットもあります。

まず大きいのが、壁回りのスペースが犠牲になること。

扉を引き込むためのスペースが必要なので、そこにものは置けません。まあ、壁にベタづけせず、少し離して扉の開閉の妨げにならないようにすれば、置けますが…。ウォールラックなんて絶対にダメです。

あとは、どこにでも設置できるわけではない、ということ。開き戸は扉1枚分のスペースさえあれば設置できます。一方で、引き戸は先ほど書いたとおり、引き込むスペースも必要です。実際わが家も、この制約で諦めねばならないことがありました。

筆者は当初、トイレを引き戸にする予定でした。なぜトイレを引き戸にしたかったかというと、実家で父が車イス生活だったとき、扉の開閉が大変なのを見ていたからです。

しかし、新居は間取りで盛り込まねばならないことがいろいろあり、トイレに床面積を割くことができませんでした。引き戸を諦めるハメに。

それと、つり下げ式の引き戸に関してですが…。二男が扉にタックルしたら、開閉時にカラカラ音が出るようになりました(少し調整したら直りました)。

つり下げるという構造上、強度は多少犠牲になります。強度を求めるなら、開き戸のほうが安心ですね。

 

暮らして1年、わが家の扉選びで感じたこと

・開放感のほしい場所→引き戸
・おこもりしたい場所→開き戸
※ざっくり分けると1階は引き戸、居室のある2階は開き戸がメイン、という感じ

上記のように、採用する扉を選んだわが家。現状、扉に関してはとくに不満はありません。

部屋を閉めきって使いたいけど、出入りが頻繁な場所には開き戸が便利。一方で、部屋を普段あけっ放しで使いたい場合には引き戸が快適。個人的には、そんな印象を持ちました。

以上、実際に住んで感じた、引き戸と開き戸のメリット&デメリットをまとめてみました。

関連記事

食事する気になれない、わが家のカウンターキッチン。3年でついに物置と化す2年住んで大満足!ワンフロアすべて引き戸にしたら、快適&家事ラクな間取りに意図せず真っ暗、センサーライトの落とし穴。設置して2年半、後悔した2つの場所