毎日「オン・オフ」するスイッチは、ちょっとでも不便な位置にあると、日々のストレスになります。2年半前にハウスメーカーで家を建てた日刊住まいライター。家具の位置や動線をイメージしながら、スイッチの位置を決めたつもりでしたが、実際に暮らしてみると…。位置が微妙で不便に感じる場所がでてきました。今ならわかる正解も含めて、詳しく語ります。
すべての画像を見る(全5枚)実際の生活をイメージしてスイッチの位置を決定
妻と1歳9か月になる息子とハウスメーカーで建てた家に暮らす筆者。家づくりでは、新居の暮らしを具体的にイメージしながら、スイッチの場所を決めました。
たとえば玄関ドアの「施錠・開錠スイッチ」。上の平面図を見ればわかるように、玄関付近にスイッチがあるのはもちろん、ダイニングのそばにもスイッチをつけました。
ダイニングのそばには、屋外カメラの画像を映すモニターもあります。ですから、実際に暮らし始めてからも、イメージしていたとおり、だれが来ているのかを確認しながら開錠することができています。
また、わざわざ玄関に行かずとも開錠できるので、移動の手間を減らすことができています。
このように、家づくりの際に考えていたとおり、便利なところが大半です。しかし、一方で住んでみてわかった不便なところもありました。さっそくご紹介していきましょう。
寝室の照明スイッチがベッドからちょっと遠い
まずは寝室の照明スイッチです。
寝室にはブラケットライトがあり、その照明スイッチをベッドのヘッドボード付近にも配置しています(もうひとつ寝室ドアの横にもあり)。
想定では、ベッドに横になっている姿勢でスイッチを押せるはずでした。しかし、実際にベッドを置いて寝ながらスイッチを押そうとすると、手が届かない!
思っていたよりスイッチの位置が遠かったのです。
ちょっと遠いだけなら気にしなくていいのでは? と思われるかもしれません。しかし、ちょっと遠い場所にあるスイッチを、毎晩身体を伸ばして押していると、むしろストレスがたまっていくのです。
家づくりの時点で寝室に置くベッドを決めて寸法をしっかり確認し、それに合わせて手の届く範囲に、スイッチを配置しておけばと後悔しています。
リビングの照明スイッチが玄関近くにしかないのは不便
リビングの照明スイッチにもちょっと不満があります。
リビングはダウンライト6灯を備え、調光/調色機能もつけたのでとても便利です。しかし、スイッチは、出入り口のうちのひとつである玄関ホールに面した扉付近に、ひとつあるのみ。
どんなときが不便かというと、たとえば夜寝る前。
寝室は2階にあるので、寝る前に1階のリビング照明を消すことになります。ダイニングやキッチンの照明スイッチは、階段近くの壁にまとめてあるのですが、なぜかリビング照明のスイッチだけ玄関近くにのみ。なので、余計な移動が必要になります。
もしも、ダイニングやキッチンの照明を消してから、リビング照明の消し忘れに気づいたら、長い距離を引き返して、玄関近くまで戻り、スイッチを消すハメに。
階段横の壁には、ダイニングやキッチンの照明だけでなく、リビングの照明スイッチも配置しておくべきでした。家づくりの段階で、実際の生活動線を具体的にイメージすることが、たりなかったのでしょう。