住宅番組のMCを務め、住宅探訪の本まで出してしまった家好き芸人・アンガールズ田中さん。今回は広い庭との一体感を楽しむLDKが心地よい、建築家・加藤雅康さんの自宅へ。庭に面した窓をあけ放つと、リビングと広い庭が繋がりリゾート気分に。露天風呂みたいな浴室にも注目です!
すべての画像を見る(全18枚)大開口と石貼りの床が庭とリビングの一体感を演出
都心の閑静な住宅地に建つ加藤雅康さんの家。約90坪の広い敷地には、前面道路側にアトリエを配し、庭を囲むようにL型に住居を配置。建物で囲うことでプライバシーを確保しています。
アトリエは道路に対して斜めに配置し、地面を掘り下げて建物の高さを抑え、街に対する圧迫感を軽減しているのもポイントです。
吹き抜けがダイナミックなリビング(写真上)は、庭に面した大きな窓がすべて引き込めて、開放感たっぷり。1.9mと高さを抑えた大きな窓は、全開放すると室内と庭がつながり、一気にリゾート感が。
「この家はカーテンがないんです。寒いときは冷気をさえぎるために障子を閉めますが、視線が気になることはありません」と加藤さん。
リビングの床はチークのヘリンボーン張りで、一部を黒御影石貼りとすることで、既存の石を再利用した庭との一体感をさらに高めています。
加藤家のアイドル、イタリアングレイハウンドのクレアちゃんと戯れる田中さん。「庭が広くて、いっぱい遊べるね」。
「窓を全開放すると、空気感も違いますね。以前、『となりのスゴイ家』という番組でおジャマしたときより緑が増えてる!」と田中さん。庭の樹木はモミジやカツラ、桜など落葉樹が中心なので、季節によって表情がガラリと変わります。
「よく遊びに行っていた軽井沢にはカツラの木がたくさんあったので、リゾートホテルのような庭を意識しました」と加藤さん。パーゴラのあるテラスや家庭菜園も設けられ、古い石を新しい庭になじませているのも印象的です。
リビング北側には軽やかで美しい片持ち階段が。2階は寝室と子ども部屋を配したプライベートフロアで、カーペット貼りの床により落ち着いた雰囲気に。
2階からリビングを見下ろしたところ。天井は最も高いところで約6mの高さがあり、開放感をもたらしています。グレーの間仕切りの向こう側は横長の玄関で、両側から行き来が可能。シューズクローゼットを備えています。
【この住まいのデータ】
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▼家族構成
夫60代 妻50代 長女21歳 愛犬1歳▼住宅の面積
敷地面積/301.65㎡(91.41坪)
延床面積/129.37㎡(39.20坪)
1階/87.53㎡(26.52坪) 2階/41.53㎡(12.58坪) アトリエ74.42㎡(22.55坪)