フランス料理のシェフから家政婦に転身し、気軽でおいしい家庭料理レシピが大人気のタサン志麻さん。

そんな志麻さんのレシピには、いつもの料理が簡単においしくなる工夫が満載! この連載では、日々の料理を楽しむために「志麻さんが本当に伝えたいこと」をレシピと一緒に伝授します。今回のレッスンテーマは「ササミフリット」です。

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志麻さんの「ササミフリット」。サクッとおいしくなるコツ

サクッとおいしい志麻さんの「ササミフリット」
サクッとおいしい志麻さんの「ササミフリット」
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食材の値上がりが続く中、比較的お手頃に買えるササミは家計の強い味方。ここでは、そんなササミを使った揚げ物レシピと、おいしくつくるコツを志麻さんに教えてもらいました。

<ポイント1>揚げ物は少ない油でOK

揚げ物を敬遠しがちな人も多いですが、「油の処理が大変そう」「油をたくさん使うのがもったいない」など、おもに“油の量”が理由であることが多いようです。

その問題はすべて、“揚げ焼き”が解決。たいていの揚げ物はソテーと同じ程度ですませます。衣に油がまんべんなく当たってさえいれば、おいしそうな揚げ色がちゃんとつくので大丈夫。

<ポイント2>できるだけいじらない

揚げ物をきれいに仕上げるポイントは、“できるだけいじらないこと”。いじるたびに油の温度が不安定になり、何回も低温になることでベチャッとして、揚げ色もうまくつかないのです。

<ポイント3>衣に炭酸水を入れると、サクサクに

炭酸水

衣に炭酸水を入れると、サクサクになります。菜箸で混ぜるとダマになりやすいので、粉と炭酸水を混ぜるときには泡立て器を使ってさっくりと。

揚げる

小麦粉と炭酸水だけの衣は、揚げているうちに下に落ちてしまうので、上に残りの衣をのせてから裏返します。

<ポイント4>フリットは、油をやや多めに

衣がゆるく広がりやすいフリットは、パン粉をつけたフライよりも油を吸うので、油はやや多めに。また、フリットは衣に色がつきにくいので、揚げ上がりの判断は衣の乾き具合をチェックしましょう。