キッチンで作業をしながら家族と会話がしやすくて、配膳にも便利。そのうえ、導線がスムーズなので、家族が協力して手伝いしやすい…。そんな理想的なⅡ型キッチンのメリットを、日刊住まいライターが語ります。採用したのは、アイランドにシンクがあり、壁側にIHコンロとカップボードがあるというレイアウト。使い勝手はいかに?
すべての画像を見る(全11枚)夫婦一緒に使うときにストレスのないⅡ型キッチン
わが家は筆者、夫、小学生の息子2人(8歳、6歳)の4人暮らし。2年前、ハウスメーカーにて2階建ての注文住宅を建てました。その際にこだわったひとつがキッチンです。
わが家は、「kitchenhouse」というメーカーの、Ⅱ型キッチンを採用。アイランドにシンクがあり、シンクの真後ろ、つまり壁側に、IHコンロとカップボードがあるレイアウトです。ちなみに、ふたつの間の床は、水や汚れに強いクッションフロアに。
夫婦一緒にキッチンに並ぶことも多いわが家。以前暮らしていた賃貸マンションのⅠ型キッチン(シンク、コンロ、調理台が横一列に並ぶタイプ)では、ふたりでスムーズな作業をするのは厳しいレイアウトでした。冷蔵庫を使うとき、棚の中のもの取るときなどは、横並びだと相手がジャマに。
通路も狭くて、お互いが移動する際にぶつかるのでストレスがたまります。ここに子どもが加わると、身動きができず、イライラしたものでした。
Ⅱ型キッチンのレイアウトは、ハウスメーカーの設計士から提案されました。2年使って、今のキッチンのレイアウトは、大人ふたりでも作業がしやすく、片づけがしやすいと実感。Ⅱ型キッチンだと、シンクとコンロで、メインの作業場所が分かれているのがその理由です。
通路幅も105cmと広いので、人がすれ違うときもラクちん。また、キッチンの引き出しを引いても、スペースに通路に余裕があります。とても、ものを出しやすい環境。
アイランド型なので、人がたくさんキッチンへ集まっても、ぶつからずにぐるっと回遊できるのもうれしいです。
アイランドにシンクがあると、メリットいろいろ
シンクがアイランド側にあるメリットは、下ごしらえや洗い物をしつつ、家族と会話がしやすいこと。キッチンに立つ人が、ダイニングとリビングの方を向くことになるからです。
子どもの呼びかけにも答えやすいです。勉強を見てあげるようなシチュエーションでは、とくにありがたく感じます。
加えて、ダイニングサイドとお皿の受け渡しがしやすいのもメリットです。配膳やあと片づけがスムーズ。ただし、手元を隠すものがないため、シンクの中は丸見えにはなります。
食洗機もアイランド側についています。食洗機で洗ったものは、振り返って、後ろの引き出し(カップボード)に片づけ。距離が近いので、すぐ収納できます。
コンロ側には、幅たっぷりのカウンタートップ
壁側のコンロの様子です。IHコンロを採用したので、キッチントップにとてもなじんだデザインに。リビングからキッチンが丸見えでも、悪目立ちしません。
フラットなので、掃除がラクなのもうれしいです。また、このレイアウトなら、コンロ前は壁(実際にはキッチンパネル)なので、油がはねても掃除しやすいというメリットも。
カウンタートップは、コンロの左右に余白をつくってあります。ここは、コンロで調理したあとに、お皿に盛りつけるとき使うスペース。
壁の端から端までをカップボードに。幅がたっぷりのカウンタートップは、アイランド側と同じで、汚れが落ちやすい、人工大理石に近いナノテクノロジー素材にしました。
これが大正解! 作業スペースがとても広いです。どこでもお鍋を置けるし、オーブン用の大きな天板も置けるので便利(温度には気をつけて利用しています)。また、汚れもふき取りやすい素材のため、掃除がラク。
ちなみにつり戸棚は、地震のことを考慮して、軽いものだけを収納。めったに使わない調理器具やお弁当クッズをしまっています。