●買い物のコツは冷蔵庫の中身を知ること

――量をつくられるとなると買い物も大変かと思いますが、なにか気をつけていることがあれば教えてください。

谷原:料理をつくるときは朝の放送が終わったら基本的に食材を買って帰ります。買い物では、旬の安いものを買うようにしてますね。だから、「その食材がなければ料理ができない」みたいなことはしないです。

書籍の中身
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たとえば、書籍に書いてあるサラダの野菜も必ずしもそれでなくてもできますし、そのときの安い食材を臨機応変に使うのでいいと思うんですよね。あと著書にも書きましたが、大容量のサイズのものが手頃な価格で買えるので、肉のハナマサによく行きます。

――買い物のコツなどありますか?

谷原:いちばんは冷蔵庫の中身を把握することが大切。冷蔵庫の中身はだいたい把握して、たりないものだけを買って帰ります。あと、僕は野菜も全体食が好きなので、基本は皮つきのままで食べたい。剥いた大根とかの皮は塩ふって和え物にしたり、それでも残ってしまうものはスープのだしにしたり、犬が食べられるものだったら犬にあげたりして、食品のロスはなるべく出さないようにしてます。

●がんばりすぎないことが大切

――大家族だと洗い物もすごい数になりそうですが、そこはどのようにされているのでしょうか?

谷原:僕は料理をつくりながら片づけますね。たとえばボウルだったら、料理ごとで新しいボウルなど出していくと大変なので、そのあとの調理工程にボウルが必要か考えて、あるんだったら次の料理に使えるような段取りにしようとか、やりくりしてますね。

ただ、それを自分がやるのは勝手だけど、人に押しつけけたらだめだなとは思ってます。思わず「まだ使ってるのがあるのに、コップいっぱい出すの?」とか言っちゃうときもあるんですけどね(笑)。

――谷原さんも、仕事や子育てに忙しい日を過ごされているかと思いますが、最後に同じく家事や育児、仕事に毎日奮闘している読者に向けてメッセージをお願いします。

谷原:がんばりすぎない! やるってことが、強迫観念的に“自分ががんばんなきゃ”みたいに思ったりするじゃないですか。でも、やらなくたって死にはしない。まじめな方ってそうじゃなくてもちゃんとやってるし、そういう風に“やらなきゃ”と思う時点でまじめだと思う。そうやって思う人はちゃんとやってるから、やらなくてもいい大丈夫! だからがんばりすぎないことが大切です。

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