●苦手なものから逃げないでほしい

――確かに子どもが小さいと、苦手な食材を食べてもらうのはなかなか難しいですよね…。

谷原章介さん
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谷原:う~ん…正解って僕も分からないですけど、たとえば苦手な食材をミキサーなどにかけて完全に見た目がわからない状態にして、味としてもいろんなものでカバーしたものを出して、子どもが食べたらそれでいいのかな? と思う部分も正直あるんですよね。

それって、栄養素はとれてるけど、その食材自体と向き合ってることにはならないじゃないですか。人間って体と精神が互いに影響しあってる。でも、食材を分からない状態にして食べても、気持ちや頭の考えになんの影響も及ぼしてない。だから、苦手そうだなって思ってもまずは1回、自分なりに経験してみるっていうことをできるようになってほしいです。

多分苦手なものって、食材だけじゃなく、人間関係や、勉強・仕事、これからするであろう経験のなかでいろいろとあると思うんです。苦手だから最初からやらないってなったら、その経験が半分なのかそれ以下なのか分からないですけど、減っていくじゃないですか。

でも、苦手なものでも経験してやっぱりダメでも、“経験”は増えていくと思うんです。苦手なものを最初から自分が向き合わないように避けてしまっていたら、0は0のまま。そこから1にも2にもなってかない。ただ、全部が全部経験しろとまでは思わないので、その塩梅は少し難しいですよね。

●食事はプレートを活用して洗い物を減らす

――谷原家では、おかずを大皿でつくって食卓に出し、それぞれが好きなものをプレートで取り分けるようにしていると伺ったのですが、そのスタイルにたどり着いたきっかけはあるのでしょうか?

谷原:家族全員にそれぞれの取り皿や小鉢…なんて用意すると、洗い物がとんでもないことになるんですよ。その点プレートだと、1枚で3~4品とれます。まずは自分でおかずをとってもらって、あとは、「それ取ってないからこれ食べなよ」なんて言って強制的に野菜を少しずつ置いて行ったりしてますね。

――普段、食事のことでお子さんを怒られたりするのでしょうか?

谷原:「そんなに取ったらほかの人なくなっちゃうじゃん」みたいな感じで言いますね。フライドポテトを出せば、そればっかり減りますし、奪い合いでケンカにもなりますし(笑)。怒ることで、子どもは言われてしまってイヤだなって思うかもしれないけど、やっぱり6人全員に公平でありたいという想いがあるんです。その代わり、全員がとっても満足できる量は出してるつもりです!

――10人家族ともなると、つくる料理もすごい量になりそうですが、1回の食事でどれくらいの量をつくられますか?

谷原:1回で肉は1~1.5kg、魚のフライとかも1kgはつくりますかね。でも難しいのが、子どもが好きなフライドポテト! これも1.5kgくらいつくるんですけど、そしたらフライドポテトばっかり減って、肉や魚のおかずが減らない…あれは本当に難しいです(笑)。