●失敗しないポイント:自分のやり方を押しつけない

部屋の整理をするうえでものを減らすことは正論ではありますが、正論だけでは解決しない気持ちの問題があります。だからこそ、「自分」が知っている正しいやり方を他人に押しつけないこと。これは、自分以外の方と片づけをすすめるために忘れてはいけないことだと思っています。

ビニールをかぶせた洋服
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たとえばクリーニング返却時についてくるビニール。カビなどのことを考えるとビニールは外してからクローゼットへしまうのは正しいやり方ですが、いつ着るかわからない洋服だからホコリの方が気になるということであればとりあえずは、そのままの収納でもいいと思っています。

自分が考える正しさを押しつけることで整理をする意欲が減らないような配慮も必要となります。

クローゼットを2つに分けたその後…納戸の服が一気に処分できた!

ほとんど着用されないものであっても、アイテム別にきちんと整理されることで「持っていること」を忘れることがなくなります。

●「もっていることを忘れない収納」で、本当に必要かどうか気づく

洋服の収納

手放したくても今はまだ手放せない。自分の手元に残しておくなら無造作に段ボールにつめるのではなく、いつでも取り出せる状態にしておきます。

この状態から数年後、とても不思議なのですが、義母の納戸にしまった衣類は、一気に減らすことができています。

●手放せなかったものが、「要らないもの」に変わった

服の収納場所を変えてから数年後、着なくなった衣類を寄付してほしいという話が私の方に入ってきました。

もしかしたら、義母の衣類なら何点か出せるのでは? と相談すると、思いもよらないほどの量を寄付に出せることになりまりました。

あのとき、「高かったから」、「お気に入りだから」、「もしかしたら、着るかも?」という理由で手放せなかったものが、「使ってないから持っていっていいよ」となったのです。

洋服

自分にとって本当は必要ではなかったものは、段ボールなどにしまい込んでしまうのではなく、目に見え、いつでも使える状態にしておくことで少しのきっかけがあれば要らないものだったと気づくことができるようになります。

カラの引き出し

引き出しの中も空になり、納戸の中を占めていた衣類も残り数着となりました。

スッキリ収納

なかなかものを手放せない両親への片づけのすすめ方は、片づけの種をそっと仕込み、その気になるきっかけを待つことも大切なことだと経験しました。

 

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