ランドリールームをプランに取り入れる人が増えています。2年前に注文住宅を建てた日刊住まいライターは、完全独立型ランドリールームの両隣に脱衣所とファミリークローゼットがある間取りに。家事効率がアップしたうえ、家事分担もスムーズに。急な来客にも洗面所を使ってもらえて安心です。優れた間取りのメリットを紹介。
完全独立ランドリールームで家事の負担を軽減
筆者は、夫と8歳の娘と1歳の息子の4人家族。2年ほど前に、工務店で木造2階建ての注文住宅を建てました。
その際にいちばんこだわったのが、完全独立ランドリールームです。その理由はおもに3つ。実際に使って感じていることとともに説明しましょう。
●洗濯物を運ぶ労力を減らしたい
かつて住んでいた筆者の実家は、1階に洗濯機があり2階のベランダに洗濯物を干すというスタイルでした。家族も多かったため、大量の濡れた洗濯物を運ぶのは大変な重労働。
そんな経験から、「洗濯機のある場所で干せたらな…」と常々思っていました。
今回ランドリールームをつくったことで、洗濯機から直接洗濯物を干せ「洗濯物を運んで干す」という労力が一気に減りました。
ちなみに、ランドリールームにはお気に入りの壁紙を採用。家事のモチベーションもアップします。
●生活感をなくしたい
ランドリールームが完全に独立していると、ドアを閉めるだけで洗濯物を隠すことができます。わが家は来客や人の出入りが多く、小学校に上がった娘も、自宅で友だちと遊ぶことが増えました。そんなときも、人目を気にせず洗濯を干したままにしておけます。
洗面所と同じ空間に洗濯物を干すスペースをつくる案もありましたが、独立させたことで急な来客にも抵抗なく洗面所を貸すことができます。通行のジャマになることもないので独立させてよかったと思っています。
●害虫・天候の心配がない
わが家は自然豊かな場所にあり、周囲は畑に囲まれています。そのため、洗濯物を外に干すと、ほとんどの季節で室内に虫の来客が…。苦手な虫との戦いに、日々ストレスを感じていました。
完成後は、虫とはまったく無縁になりました。そして天候も気にせず干せるので、雨で洗濯物が濡れる心配がないのはもちろん、花粉や黄砂なども気にせず干せるのもうれしいポイントです。
隣にクローゼットと脱衣所がある間取りで家事効率アップ
ランドリールームの隣にはファミリークローゼットと脱衣所があります。この間取りで家事の効率もよくなりました。
●ハンガーのまま収納で「たたむ」を大幅に削減
家事のなかでいちばん手間だと思っていたのが、洗濯物をたたんでしまうことでした。今回ファミリークローゼットをつくったのを機に、すべての普段着をハンガー収納に。
たたむものは下着やタオルのみにしました。洗濯が乾いたらハンガーごと、そのままクローゼットに収納するので、取り込んでしまうまでの過程を大幅に削減。
たたんでしまうだと、家族に頼むとごちゃごちゃになることも。しかし、ハンガー収納であれば、だれがやってもかけるだけ。家事分担の点でもスムーズになりました。
●脱いだ服をそのままランドリールームのカゴに
さらにランドリールームの隣に脱衣所を併設することで、家族が脱いだ服をそのままランドリールームのカゴに入れられるようになりました。
色物は紺色のカゴに、白いものや個別に洗いたいものは白いカゴに、脱いだ人が自分で分別するシステムで、小さな家事が1つ減りました。
