アンガールズ田中のお宅訪問「広くて、天井高っか！」。敷地20坪弱、建築家＆大工の夫婦が建てた家

住宅番組のMCを務め、ついに住宅探訪の本まで出してしまった家好き芸人・アンガールズ田中さん。東京の住宅地に立つ、敷地面積20坪を切る小さな3層構造の住宅を訪ねました。ここは、建築家・齋藤文子さんと大工・丸山航さん夫妻の事務所兼自宅。「天井が高くて、すばらしい〜」と田中さんも絶賛です。

右から、アンガールズ田中さん、この家の主の齋藤文子さんと丸山航さん夫妻。敷地20坪弱でも天井が高いから、全然狭くない！

リビングは吹き抜けにより上階と一体化

20坪を切るコンパクトな敷地に事務所を兼ねる自宅を建てた齋藤文子と丸山航さん。限られた敷地を有効活用すべく建物は3層構造とし、半地下に駐車場とアトリエ、1階にLDKと水回り、吹き抜けによりつながる2階に寝室を配しています。

「夫婦ふたりなので個室ではなく、大きい空間に居場所がいくつかあるスタイルに。とにかく敷地が狭いので、できるだけ体積を大きくしたいと考えました」と齋藤さん。

「それで、この吹き抜けですよね。天井が高くて素晴らしい～」と、リビングのソファから約5ｍの吹き抜けを見上げる田中さん。空間の広がりを実感したようです。

ソファは階段とつながるベンチに合わせてオーダーしたもの。背面のウォールナットの壁は、背もたれを想定して斜めに。窓から見えるテラスも開放感をもたらしています。

南側の大きな窓には、カーテンやブランインドではなく障子が設置されています。

上部の障子は引き違い、下部は引き込み式で、必要に応じて日差しや視線をコントロール。壁は漆喰で仕上げられており、障子から伝わるやわらかな光に包まれます。シンプルで軽やかな片持ち階段も印象的です。

写真は、「上の障子はどうあけるのかなと思っていたら、こうやってあけるそうです」と教えてくれる田中さん。

宙に浮かんでいるような片持ち階段は、開放的な吹き抜け空間と好相性です。

リビング東側には掃き出し窓があり、庭の代わりに設けたという小さなテラスと行き来が可能。リビングと一体の空間として楽しめます。「光と風を通しつつ視線をカットする木製格子を設けたことで、カーテンなしで過ごすことが可能。住んでみて開放感を実感しています」（齋藤さん）。

現在、日当たりのいいテラスで、リビングの観葉植物（ゴムの木）の枝を剪定し、プランターに植え替えて子育て中だそう。