70代になったら元気なうちに「マネー終活」を

認知機能が衰え始めるのが70代以降。自分が亡くなったあと、家族が困らないようにお金の情報を整理し、共有しましょう。

●<やめること>銀行口座を2つに絞る

口座名義人が死亡すると、その口座は相続手続きが終わるまで凍結されます。たとえ数万円の残高であってもこの手続きが必要になるため、口座が多いと残された家族の負担に。年金が振り込まれる生活費用の口座と、投資など資産として残す口座の2つ程度に絞り、あとは解約手続きを。この方が資産管理もラクになります。

●<始める>資産運用の手じまいを

投資は、入院や認知症などで自分で運用ができなくなり、損をする可能性も。元気なうちに売却や家族信託を検討しましょう。家族に財産を託し、管理してもらうのが「家族信託」。家族が口座から医療費を出したり、資産を売却して施設費用に充てたりできるように、弁護士や金融機関などに相談。家族間で「信託契約書」を結びます。

●<始める>「口座からのお金の流れ」を家族と共有

A銀行からの引き落とし一覧
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ジム代やスマホ代など、口座振替やカード引き落としで支払っている料金は要注意。死亡後、家族が解約手続きをとらなければ引き落とされ続けたり、遅延金が発生する場合が。「どの口座からなんの料金が引き落とされているのか」を一覧にまとめ、家族と共有しましょう。「解約に必要なID・パスワード・口座情報・カード情報」もまとめておくと、いざというときに役立ちます。その際、パスワードの一部を伏せ字にするなど、書き方を工夫して防犯対策を。

年を重ねるにつれ、暮らし方もお金の使い方も変わってくるもの。そのときどきに合わせてきちんと見直すことで、老後資金の不安を解消していきましょう。

 

これからの暮らし by ESSE vol.04』では今回紹介した以外に、50代~70代の暮らし達人が「買ってよかったもの、ずっと大切にしたいもの」や、老後のお金の不安まるごと解決、飛田和緒さんとめぐる「大人の湘南・鎌倉」、坂東眞理子さんの人生お悩み相談、糖質オフ2品献立、自律神経整え習慣など50代以上の暮らしに沿った情報が満載。

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